水の都の巫女 | ナノ


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 ハヤトさんの家に泊まって3日後、ハヤトさんはリーグの会議へ行くので今日は修理と掃除は休みだった。

「会議の場所はセキエイ高原なんですね」

「リーグの集会場がそこにあってカントージョウトのメンバーが集まりやすいからな。いつ帰れるかわからないが終わり次第連絡するよ。練習場自由に使ってくれていいから。あと何かあったら連絡してくれ」

「わかりました!いってらっしゃいです」

ハヤトさんは頷いてピジョットに乗ってセキエイ高原へ向かった。ピジョットに乗って空を飛ぶ姿はとても華麗だった。

「リーグかー…早く行きたいな!!シャワーズ、久しぶりにみんなで修行しよ!」

『キュル!』

練習場に向かって手持ちの3匹を出した。みんなやる気満々で騒いでいた。

「マグマラシとライボルトはあの時以来やってなかったね…シャワーズは中途半端な見学で終わったし、正直私も不完全燃焼のまんまだったよ。ジム戦でほぼ全力をぶつけたから消化不良ならなくてよかったけど……」

しばらく3匹を見つめてある事を思いついた。

「そうだ。今、誰もいないし全力で能力使っても大丈夫だよね?なら私も参戦する!飛行以外鍛えないといざとなった時に使い物にならなかったらイヤだし」

あの時のように後ろに油断して拘束されるのはもうごめんだ。
ふぅー……と息を吐いて心を落ち着かせてから力を解放した。

「…よし、全力でやろう!!私は3匹の戦ってる時に横から攻撃して避けた技をひかりのかべ、リフレクターを出して反射、打ち消しをするよ」

3匹は頷いて戦闘体勢に入った。

「さぁて…!久しぶりにひと暴れしようか!!」

私は10万ボルトをマグマラシに向けて放った。マグマラシは避けてひのこを出した。避けた10万ボルトの方角にひかりのかべを作って跳ね返し、ひのこはサイコキネシスで受け流した。
10万ボルトはひらいしん持ちのライボルトに当たって平気そうだった。
シャワーズは広範囲にあわを出してライボルトとマグマラシに当てようとした。マグアラシはあわに対抗してえんまくを放った。
あわとえんまくが混ざって視界が悪い、当たれば地味に痛い状況になった。

「視界が悪いのを機に姿を隠しちゃおうかな!」

私は全力で能力発動している間に姿を透明にして隠すことが出来る。薄暗いところじゃ上手く使えないけど。私は姿を消して至るところにひかりのかべを作った。


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