水の都の巫女 | ナノ


14

 1階へ戻るとヒビキ君たちが「ジルチさんを見送る会だー!」と言って盛り上がっていた。

「ジルチちゃん、ヒビキ君みたいにポケモンを連れて歩いてみたら?何かあったときすぐ動けるし一緒に歩いて旅するのは楽しいと思うよ」

「それいいですね!どの子にしよかな…」

ウツギ博士の提案で1匹連れて歩くことにした。一緒に歩くならみんなと歩きたいところだけどそれじゃあ違うし、長年の相棒のライボルトだとホウエンのポケモンだから目立つなぁと考えた結果。

「シャワーズ、一緒に歩いて旅してくれる?」

『キュルー!!』

シャワーズは嬉しそうに私の周りを走ったあと肩に登ってきた。
研究所を出て3人はヨシノシティの手前のゲートまで見送ってくれた。

「それじゃあ…行ってきます!」

「いってらっしゃい。気をつけていくんだよ?」

「はい、ありがとうございます。何かわかったら連絡しますね」

「キキョウシティに着いたらまず連絡してよ?」

「はい!」

ウツギ博士と握手をしたあとヒビキ君たちが再び飛びついてきた。

「俺も旅に出たらジルチさんを追いかけますね!結局バトル1度も勝てなくて悔しかったんですから!」

「私も!ジルチさんのポケモンまた見せてください!」

「2人ともありがとう。追い抜かれないよう頑張るからね!」

2人に負けじとぎゅうっと抱きしめたあとヨシノシティのゲートに入った。
振り返ると3人は手を振っていたので大きく振って別れた。

「まずは1個目のバッチ、キキョウシティ目指すよ!行こうっシャワーズ!」

私とシャワーズはキキョウシティまで走っていった。
途中で短パン小僧と目があったけど、この間マグアラシにこてんぱんにされたのを思い出したのかすぐ目を反らされた。

 昼前にキキョウシティに着いてウツギ博士に連絡したあとポケセンで一休みしているときだった。

「ハヤトさん強かったな!返り討ちにあったよ!」

「何せ最強の鳥ポケモン使いだからな!」

ジム戦終えたトレーナーたちの会話が聞こえてきて「飛行タイプのジムか…」と呟いた。

「シャワーズ、どうする?今から行く?」

『キュルル!』

やる気満々のシャワーズの返事を聞いてソファーから立ち上がった。

「キキョウジムへ行こうか!」

ポケセンを出てシャワーズとキキョウジムへ向かった。

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