01
船から降りて、またトラックで移動して私たちは予定通り昼すぎにワカバタウンに着いた。
トラックから降りると研究所らしき建物から白衣を来た眼鏡のお兄さんが出てきた。
「ジョウトのワカバタウンへようこそ。僕はウツギ、ここでポケモンの研究をしてるんだ。よろしく!」
「初めまして、シズクと申します。カントーのオーキド博士のところでポケモンや古代の文明について研究をしていました。ポケモンの卵の研究でこれからお世話になりますのでよろしくお願いします。」
ウツギ博士とお母さんは握手をした。
その様子を隣で見ているとウツギ博士と目があった。
「君がジルチちゃんかな?オーキド博士から聞いてるよ。ポケモンが大好きなんだってね」
「はい、大好きです!ジョウトにはどんなポケモンがいるのですか?」
私は早速ジョウトのポケモンが見てみたかった。ワカバタウンに来る途中でポッポやコラッタを見かけた。
「それじゃあジルチちゃんに引っ越し祝いでこの3匹の中から1匹プレゼントするよ!みんな、出ておいで!」
ウツギ博士は白衣のポケットから3つのボールを出して上へ投げた。
ボールから頭に緑色の葉っぱが生えたポケモン、水色でキバが鋭いポケモン、背中に火が燃えているポケモンが出てきた。
「この子達はジョウトの御三家、冒険へ出る子供たちに最初に渡すポケモンさ!左から草ポケモンのチコリータ、水ポケモンのワニノコ、炎ポケモンのヒノアラシ。どの子にする?」
『チコ!』『ワニャー!』『ヒノッ!』
「わぁぁ!」
初めて見るジョウトのポケモンたちはとても可愛かった。私は一目見てこのポケモンに決めた。
「ウツギ博士。この子にします!」
私はヒノアラシを抱き抱えた。抱えるときにヒノアラシは背中の炎を消してくれた。
「ヒノアラシだね。この子はもうかとゆう体力が少ないとき炎の火力が上がる特性があるんだ。ジルチちゃんは他にもポケモンを持っているのかい?」
ウツギ博士は2匹のポケモンをボールに戻して聞いてきた。
「持ってますよ!出ておいで、ラクライ、イーブイ!」
私はヒノアラシを抱えながら鞄に入れてた2つのボールを投げた。
『ワゥッ!』『ブーィ!』
2匹はいつもと違う景色に少し驚いていた。
「ラクライ、イーブイ。ここはジョウト地方。この地方から冒険へ出るよ!それでこの子は新しい仲間のヒノアラシ!2匹ともよろしくね」
私は2匹にヒノアラシの紹介をした。
ヒノアラシを2匹の元に降ろすと早速じゃれ合いだした。
「イーブイは見た事あるけどラクライってゆうポケモンは初めて見るよ!カントーのポケモンじゃないよね?」
「ラクライはホウエン地方のポケモンです」
「ホウエンか!随分と遠いね」
「元々ホウエンで研究をしていて、訳あってオーキド博士のところで研究する事になりました。ラクライはホウエンで住んでいた頃にジルチと出会いました」
お母さんはウツギ博士に事の経緯を話した。
「ホウエンからカントーへ…それはまた遠くから来たんだね!…おっと。ずっと立ち話じゃ悪いし荷物を部屋へ運ばないとね!僕も手伝うよ!」
「お部屋を貸していただいた上、引っ越しの手伝いまで…本当にありがとうございます」
「いいよ!僕だってシズクさんに感謝しているから気にしなくていいさ。研究は落ち着いてからで大丈夫だよ」
「ありがとうございます」
「お母さん!私も運ぶよ!」
「ジルチ、ありがとう」
私は3匹をボールに戻して、トラックに積んだ荷物を研究所の2階の部屋へ運ぶ作業をはじめた。
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