水の都の巫女 | ナノ


08

 ラクライとマグマラシの攻防戦を指示をしている時に横から黒服の人達が近づいてるのに気づいた。
最初はこの町に住んでる人かウツギ博士に用があるのかなと思って気にもしなかったけど、明らかに私達の方に向かってきてる事に気づいた時だった。
その人達がボールからイワークとストライクを出して私達に攻撃をしかけてきた。

「ラクライ、マグマラシ!避けて!!」

ストライクの斬撃を2匹はかわし、イワークの尻尾を私はシャワーズを抱えて避けた。

「ちっ!交わされたか!」

一人の男が舌打ちをした。

「いきなり何するの!危ないじゃない!! 」

私は攻撃してきた2人の男達に怒った。

「仕方ないだろ?お前を捕まえろって言われてんだから」

「はぁ!?私を捕まえるってどういう事!」

「それ以上は言えねぇな!大人しく捕まりやがれ!イワーク、いやなおとだ!」

イワークからいやなおとが発せられ、私は耳を塞いだ。ラクライ達は苦しくて動けなくなっていた。

「くっ…!マグマラシ…、ひのこ…!」

「させねぇよ!ストライク、マグマラシを先に潰せ!」

私はマグマラシに指示を出したけど、いやなおとによってマグマラシの反応が遅れた。ひのこはストライクによってかき消され、そのままマグマラシを切りつけた。

「そんなっマグマラシ!!」

「おっと、行かせないぜ」

いやなおとが止まってマグマラシに駆け寄ろうとした瞬間、後ろから機械が飛んできて身体を拘束された。

「なっ!?」

いきなり拘束されて私はバランスを崩し、その場に倒れてしまった。
男たちはケラケラと笑って負傷しているマグマラシにイワークでとどめを刺そうとしていた。

「ラクライ!この機械壊せそう!?シャワーズはマグマラシの援護して!!」

ラクライは電撃で機械を壊そうとしたがびくともしなかった。
シャワーズはイワークにみずでっぽうを放ち応戦していた。

「ポケモンの電気ごときで潰れるような機械じゃねぇよ!ポケモンを拘束するための機械だからな!!」

「なっ!?何故ポケモンの拘束用を私に…!?」

「そんなの事、自分がよくわかってるじゃないか?3匹のポケモンを潰すのは思ってたより骨が折れるぜ…先に指示を出すお前を黙らせるか。やれ、ストライク!気絶させる程度でやっちまいな」

「なっ!?」

ストライクが私をめがけて攻撃をしようと鎌を構えた。
ラクライがストライクに応戦しようと私の前に立ったけど、鎌でラクライを払い飛ばした。

「ラクライ!!」

「じゃあな。しばらく黙っててもらうぜ!」

能力を発動させたくても機械が何らか作動して発動できなかった。このままじゃやられる!と目をつぶった。
その時、お母さんの叫ぶ声が聞こえた気がした。


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