06
29番道路から全力疾走で研究所へ向かった。
「お母さーん!ただいまー!!」
扉を勢いよく開けてお母さんの元へ駆けつけた。
「おかえり、ジルチ。何だか嬉しそうね?」
「うん!ポケモンじいさんの家に行ったらオーキド博士に会ったんだ!それでね、ポケギア貰った!あとポケモンじいさんから暗号とパズルがいっぱいあるアルフの遺跡の事聞いたの!」
本日一番の出来事を一気にお母さんに話した。
「オーキド博士とは2日ぶりの再会かしら?ポケギアって遠くにいる人と話せる小型の機械?ウツギ博士も持ってるよ。アルフの遺跡は1度行った事あるわ。研究の息抜きに暗号を解読しているから読んでみる?」
お母さんに一気に話した分、一気に返された。
ウツギ博士が「ポケギア持ってるの?番号登録する?」と聞いてきたのでウツギ博士の番号を登録した。
その間にお母さんはアルフの遺跡の資料を取ってきてくれた。
「これ、アルフの遺跡の資料。そこで研究してる方からアンノーンノートを貰ったの。ジルチが旅に出た時、遺跡の近くにある研究所へ立ち寄ったら?面白いわよー!」
むふふー!と楽しそうに語るお母さんから資料を受け取った。
ぱらぱらとめくるとアンノーンとゆうポケモンが遺跡の暗号を解く鍵である可能性。パズルは完成させると昔のポケモンの形になる。遺跡の場所によってアンノーンの出現する形が違う。
……遺跡の意味とアンノーンの事以外ほとんどわかってきてるじゃないかと内心思っていた。
その心を見透かしたかのようにお母さんは目をそらしながら話した。
「…今朝、私が行った時にパズルがあった遺跡1ヵ所完成させてきたの。残りの遺跡は洞窟経由だったり湖渡ったりしなきゃいけなかったからそのまま帰ったのよ」
お母さんは早朝のうちに出かけて必要な情報を集めてすぐ帰ってきたようだった。
「もし、ジルチがアルフの遺跡に興味があったらこのパズルと暗号の解読の続きしてくれないかしら?」
「いいの?」
「もちろん!なんたって私の娘なんだから!ある程度分かってきてるといってもほんの一部だから調べる事は山のようにあるわ!」
いい結果が出るのを楽しみにしているわ!と私の肩をバンバンと叩いた。
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