水の都の巫女 | ナノ


24

 わたしは研究所に着いてオーキド博士に会いに行った。

「やぁ、ジルチちゃん。そういえば君が昔見たポケモンの正体がわかったんじゃ!」

「本当ですか!?」

「ジョウトのウツギ博士に聞いたらどうやらジョウトの森で見かけた幻のポケモンのようじゃ。名前はセレビィ。ときわたりポケモン」

まさかジョウト地方の幻のポケモンだとは思わなかった。

「ジョウトへ行けばセレビィに会えますか?」

「んー…セレビィはときわたりとゆう能力で過去へ行ったり、未来へ行ったりで会うのは難しいかもしれんなぁ」

「そうですか…教えてくださってありがとうございます。お庭へ行っても大丈夫ですか?」

「もちろんじゃ!」

「ありがとうございます!」

わたしはオーキド博士にお礼を言って庭へ向かった。
幻のポケモンだからやっぱ会うのは難しいよねー…と思いながらピカチュウたちを探した。
ふわっと空を飛んでみるとピカチュウたちがわたしに気づいて手を振って跳び跳ねていた。

「ピカチュウ!こんにちは。あなたたちに伝えなきゃいけない事があるの…」

ピカチュウたちの元に降りて近いうちにここを離れる事を伝えた。

『ピカァ……』

ピカチュウたちは耳が垂れてすごく落ち込んだ。

「ごめんね…でも旅の途中でまたカントーに戻ってくると思うから、その時また会おうね?」

『ピッカ!』『ピカピーカ!!』
ピカチュウたちは万歳をした。

「そのとき楽しみしてるから!バイバイ!ピカチュウ!!」

『ピカピー!』

お互い手を振ってお別れをした。
研究所へ戻るとオーキド博士が奥の方で手招きをしていた。わたしは何の用かな?と思い、オーキド博士の元へ行った。

「ジルチちゃん。君たちがジョウトへ行くとゆうのは知っておるのじゃが1つ頼みたい事があってな」

「…何でしょうか?」

「君にはこのポケモン図鑑でジョウトのポケモンについて調べてもらいたいんじゃ」

オーキド博士は白衣のポケットから赤色で長方形の機械を取り出してわたしに渡した。

「ジョウトのポケモンを?」

「そうじゃ。グリーンたちにはカントーのポケモンを調べてもらうつもりじゃ。図鑑のデータはカントーのも対応させておるからいつカントーに帰ってきても大丈夫じゃぞ?」

「ありがとうございますっ」

「いいんじゃよ。ジョウトにはウツギ博士とゆう人がいるからいろいろ聞いてみるといい!」

「はい!お邪魔しましたー!」

わたしはポケモン図鑑を大事に持って家に帰った。


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