水の都の巫女 | ナノ


23

 そのあと3人でチャンピオンになる目標の他にいろんな事を話していた。

「ジルチはジョウトに着いたらすぐ旅立つの?」

「んーお母さん次第かなー。研究のお手伝いもしたいし落ち着いたら出発すると思う!」

「ジョウト地方ってカントーと違うポケモンがいるんだよなー?また会ったらジルチのポケモン見せてくれよ?」

「もちろん!」

離ればなれになる事に抵抗があったのに今じゃ楽しみになっていた。
多分2人がこれからの先を楽しそうに話すからだ。

「再会したらまずバトルしたいね」

「向こうで鍛えて絶対レッドくんに勝つからね」

「成長したオレにこてんぱんにされるなよ?」

「逆にこてんぱんにしてあげる!」

「負けねぇからな!」

お互いバトルの約束をした。
わたしは本当にいいライバルが出来たと実感した。
それはレッドくんたちも同じかもしれない。心が暖かくなるのを感じながら次に伝える相手の場所へ向かおうと思って立ち上がった。

「それじゃ、そろそろオーキド博士のところへ行ってくるね」

「ん、じいちゃんに言いに行くのか?」

「それもあるけどお庭にいたピカチュウたちに挨拶しにいこうと思って。準備をしてたらいつ会いに行けるかわからないから…」

「そっか…玄関まで見送るぜ」

「ぼくも見送る」

2人も立ち上がって玄関まで見送ってくれた。

「2人とも、今日はありがとう」

「いいぜ、時間があったらまた家に来いよ?」

「うん、そうする」

「ジルチ。またね」

「バイバイ、レッドくん。それじゃ行ってくる!」

わたしはオーキド博士の所へ走って行った。


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