水の都の巫女 | ナノ


稲妻との出会い(ラクライ)2

3人はミナモシティに着いてすぐ、ポケモンセンターへ向かった

「121番道路で怪我をしたラクライを娘が助けて、私が応急措置したのですが…目が覚めたら連絡もらえますか?」

「かしこまりました、ではラクライをお預かりしますね」

母親がジョーイさんにラクライを預け、ポケベルの番号を伝えた

「ラクライ…だいじょうぶかな?」

「ジョーイさんに預けたから大丈夫さ!連絡がくるまでミナモデパートで待ってようか」

「うんっ」

ラクライのことが心配なジルチを父親はしゃがんで頭を撫でながら励ました

ポケモンセンターの近くにあるショッピングモールへ向かった
母親とジルチは5階へ、父親は別の階に買い物をしに行った

「おかあさん!このぬいぐるみもかわいい!」

「ピカチュウのぬいぐるみね。アチャモも可愛いけど…どのこ買う?」

「ピカチュウにするっ」

「ピカチュウに決定ね!」

いくつかのぬいぐるみの中でジルチはピカチュウドールを選んだ

「お買い上げありがとうございました!」

買ったばかりのピカチュウドールを抱えて母親と歩いていたところ別の階にいた父親と合流した

「あなたその紙袋…何を買ったの?」

「まぁ…きずくすり10ことかいろいろ……かな?」

(いろいろってそんな大きな紙袋になるぐらい一体何買ったのかしら…)

ピリリリ ピッ
「ーはい、わかりました。すぐそちらに行きます」

「ポケセンから?」

「えぇ、ラクライが目が覚めたって」

「ほんと!?すぐいこ!」

ジョーイさんから連絡を受け、3人はポケモンセンターへ戻った
ジルチは受付にいるジョーイさんの元へ走っていった

「ジョーイさんっラクライげんきになった!?」

「えぇ!怪我も治って充分動けるくらい元気になりましたよ!」

『ワゥ!』
ラクライは元気そうに一吠えした

「ありがとうございました」

「ジョーイさん、ありがと!!」

「よかったなっジルチ!」

『ワゥ!ワゥ!』
ラクライがカウンターから飛び降りてジルチの足元に座った

「ジルチに助けられたお礼を言ってるようだな」

「そうなの?」

『ワゥー!』
ラクライは感謝の意を込めてまた一吠えした

「どういたしまして。そうだ!ねぇ、ラクライ?わたしとともだちになってほしいの!」

『ワゥ!』
ラクライはもちろん!と言わんばかり吠えた

「えへへ。きょうからともだちだねっこれからもよろしくね!」

ジルチがそうゆうとラクライはジルチのほっぺに頬擦りをした
ラクライとジルチがじゃれあってると父親が買い物袋から白いボールを取り出した

「よし、ジルチとラクライの友達なった記念にこれをあげよう!」

「おとうさん、これなーに?」

「プレミアボールだ。性能はモンスターボールとほぼ変わらないが、ラクライを中に入れることができる道具だ。真ん中のボタンを押してからラクライに当ててごらん?」

「そうなんだ!ラクライ、ボールにはいる?」

ジルチは父親から受け取ったプレミアボールをラクライに見せた
カチッーポーン…
するとラクライは何も言わず前足でボタンを押し、自らボールに入った

「わぁ…すごぉい!」

ジルチは初めてポケモンを手に入れる体験をした
ジルチは感動して受付のジョーイさんにラクライとともだちなったよ!!と言っていた

「自らボタンを押すとは…ラクライはジルチのこと気に入ってるようだな」

「そのようね。助けられた恩を必ず返す、とゆう意志を感じる目をしていたわ」

「あぁ、この子にとっていい仲間できたな。これからもいろんな出会いや出来事があるかもしれないが…きっと大丈夫だろう」

「えぇ…大丈夫、だよね」

2人は大喜びをしているジルチを見てこの先の未来に希望がありますように、と願った



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