水の都の巫女 | ナノ


19

 弱点の炎タイプ技で攻められ、いくら避けてもかなりダメージを受けていた。途中でムキになったリーフィアがかえんほうしゃの中へ突っ込んでいったからヒヤッとした。

「リーフィア、タネばくだん!」

「リザードン、ブラストバーンで焼くんだ!」

地面から噴き出た火柱がタネばくだんを次々と燃やし、爆発させながら迫ってくるのに対してリーフィアはリーフブレードで立ち向かいに行った。
始めは噴き出す火柱を避けていったけどリザードンの手前で火柱に包まれてしまった。

「リーフィア!」

火柱が収まると地面に伏せてた状態から立ち上がって、再びリーフブレードの構えをしたけど力尽きて倒れてしまった。

「リザードン相手によく頑張ったね。お疲れ様」

「本当に凄く頑張ってたね。…どうして入れ換えなかったの?」

「それはね、レッドに勝ち抜きたかったから!例え不利な状況でもねっ」

「どこまでも真っ直ぐだね、ジルチは。でも僕はそういう所も好きだから全力で受けてたつ!」

「挑むところ!いこう、シャワーズ!アクアテール!!」

リザードンの顔におもいっきり尻尾で叩きつけてから背後に回った。

「リザードン、後ろだ!エアスラッシュ!」

「れいとうビーム!」

鋭い刃を凍らせてその場に落とした。シャワーズは水のベールを身にまとってリザードンにハイドロポンプを放った。

「!!」

ハイドロポンプによってフィールド外に飛ばされたリザードンは力尽きて動かなかった。

「そのハイドロポンプ、僕のカメックスといい勝負かな?」

「だとしてもそれ以上の技を持っているでしょ?」

「まぁね!リザードン、お疲れ様。ゆけっフシギバナ!」

「苦手なタイプでも頑張ろっ!れいとうビーム!」

シャワーズは頷いてれいとうビームを放った。正面から受けたフシギバナは身震いすると葉っぱについてた氷を落とした。

「本格的に凍らされる前に倒そう。ねむりごな!」

「しまった…!」

フシギバナの花から撒かれたねむりごなでシャワーズは眠ってしまった。その間にギガドレインでフシギバナは徐々に回復していった。

「ハードプラント!」

「シャワーズ!!」

地面から生えた太い蔓が眠ったままのシャワーズに叩きつけて戦闘不能にされた。

「っ!シャワーズお疲れ様…フシギバナにはバクフーンで相手をしなくちゃね!!」

ボールを投げると首元の炎を激しく燃え上がらせたバクフーンが出てきた。ボールの中で気持ちを高めながらずっと待ってたみたい。

「フシギバナは反動で動けないから豪快に焼いていこう!だいもんじ!」

「フシギバナ!頑張って耐えるんだ!」

だいもんじのあとにかえんほうしゃを放つとフシギバナは火傷を負った。

「火傷したけどよく耐えた!ヘドロばくだん!!」

ヘドロばくだんが爆発するとバクフーンの顔色が悪くなった。

「毒状態…っ」

そのあとギガドレインに体力を吸われ、吸われた分をなくす為にだいもんじを放っていた。お互い状態異常のダメージを受けて体力の限界がきていた。

「バクフーン、ブラストバーン!」

「フシギバナ、ハードプラント!」

火柱がフシギバナを包み、地面から生えてきた複数の太い蔓がバクフーンを叩きつけた。
火柱と蔓が収まると2匹共倒れて戦闘不能になった。


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