13
ボーマンダを倒すと次はガブリアスが出てきた。さっきのボーマンダといい、王者の風格を感じる。
「マッハポケモンと言われるガブリアスの速さについてこれるか?」
「もちろん!!稲妻の如く攻めますよ!」
「いいぞ!ガブリアス、つるぎのまいだ!」
「ならばこっちはじゅうでん!」
ライボルトがじゅうでんで電気を蓄えているとガブリアスの腕にある鎌から鋭く切り裂くような音が聞こえた。
「ガブリアス、げきりんだ!」
「い…っ!ライボルト、後ろへ飛び退けて!!」
私の慌てるような指示を聞いたライボルトはすぐに後ろへ飛び退けた。ライボルトがいた場所はガブリアスの鎌が突き刺さり、地面を砕いた。少しでも指示が遅れたり相殺しようと攻撃をしていれば確実にやられていた。
「ジルチなら攻撃をしてくると思ったけど流石に交わすよう指示を出したか」
「立ち向かうな危険、と察したので」
「いい判断だ。ガブリアスは電気タイプの技は効かない。つまりライボルトはダメージが半減のかえんほうしゃでしか戦えない!」
電気タイプ技が無効、炎タイプの技が半減と聞いてガブリアスはドラゴンと地面タイプとわかった。そうなるとこのままライボルトを戦わすのは無謀だと思った。
「速さなら互角に渡り合えるのに太刀打ちできないのは悔しい…!ライボルト、ごめん!ここは退こう!!」
ライボルトは悔しいけどやむを得ないという複雑な表情をしてボールに戻った。
「速さで自信があるのはリーフィアだけどここは弱点を突く!確実に当てていこう、シャワーズ!」
「ほぉ…」
「れいとうビーム!」
げきりんで暴れまわっているガブリアスの足元にれいとうビームを放った。
「それくらいの氷、暴れまわっているガブリアスには無意味だ!」
「一瞬でも動きを止めればいいんですよ!!もう1度れいとうビーム!」
足元を凍らせて、少し動きが止まった瞬間にシャワーズはガブリアスの背後に回っていた。今度はガブリアスの背中にれいとうビームを放った。
「くっ…」
「速さに敵わなくても暴れまわっている攻撃くらいならシャワーズでも避けれますよ!」
今まで速さに自信のあるライボルトやリーフィアと特訓していたから対応くらいできる。
しばらくすると暴れまわっていたガブリアスが混乱し始めた。
「げきりんで倒れると思っていたがやはり君のポケモンは甘くないね」
「甘く見られては困りますよ!これでとどめをさす!れいとうビーム!」
「ガブリアス、じしんだっ!」
じしんでシャワーズの足場が崩れてれいとうビームを外してしまった。崩れた地面から深傷を負ったシャワーズが出てきた。
「シャワーズ…よかった!アクアリング!」
「命中したじしんでも倒れないとは…」
「結構危なかったですけどね…。シャワーズ、まだ戦える?」
『キュルッ!』
「うん!さっきは外しちゃったけど次は当てよう!れいとうビーム!」
次は真正面にれいとうビームを当ててガブリアスを倒した。倒れた時に氷と地面が砕けた破片が飛び散った。
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