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四天王4人目、最後の部屋はキョウさんと似た紫だけど、床が金色にキラキラと光っていて周りに水晶があった。…とても綺麗な部屋だった。
「私、四天王のカリン!貴女がジルチね。ふうん…ワタルが言ってた通りなかなか面白そうね。私が愛してるのは悪タイプのポケモン!なりふり構わぬ戦いを得意にしているの。どう?素敵でしょ?」
「そうですね…!四天王最後の1人…勝たせてもらいます!」
「貴女で相手になるかしら?頑張って私を楽しませて欲しいものね。じゃ、始めましょ!」
「もちろん!」
カリンさんが出したのはマニューラだった。マニューラは鋭い爪を構えて攻撃体勢に入った。
「なら、ライボルト!」
「いいわね、その瞳。こおりのつぶて!」
細かく鋭い氷の塊がライボルトを襲った。
「速さなら負けませんよ…っ!かえんほうしゃ!」
「っ!つじきり!」
「10万ボルト!」
かえんほうしゃを抜けてマニューラが切り払おうと近づいてきた瞬間に10万ボルトを放った。
「やるわねっ!これならどうかしら?れいとうパンチ!」
「氷は全て焼き尽くすに限る!かえんほうしゃ!!」
「マニューラの氷を…!!」
冷気を込めたマニューラの爪はみるみると溶けていった。
「ライボルト!かみなりで決めよう!!」
ライボルトの上に雷雲が現れ、マニューラにかみなりを落とした。
「そういう事ね……ライボルトを甘く見ていたわ。じゃあライボルトのかえんほうしゃと私のヘルガーのかえんほうしゃ、力比べをしましょ?」
「力比べで負ける気はしませんよっライボルト、このままいこう!」
ヘルガーが出て口から炎がはみ出していた。
「ヘルガー、本物のかえんほうしゃを見せてあげなさい!」
「ライボルト、本物のかえんほうしゃに負けない炎を持っている事を教えよう!!」
2匹のかえんほうしゃがフィールドを焦がしていった。そのまま炎がぶつかり合うと思っていたら、ライボルトのかえんほうしゃはヘルガーに飲み込まれていった。
「あれは、もらい火!!」
「えぇそうよ!」
「んー…挑発にのせられちゃったなー…」
ヘルガーは炎を平らげて満足そうな顔をした。
「ならばじゅうでん!」
「わるだくみ!」
ライボルトは充電状態になって特防が上がり、ヘルガーは特攻を上げた。
「あくのはどう!」
「かみなり!!」
お互いの技が当たり、ライボルトは怯み、ヘルガーは麻痺状態になった。
「ヘルガー、ライボルトが怯んでいるすきにヘドロばくだん!」
ヘドロばくだんを放とうとするも、身体が痺れてヘルガーは動けなかった。
「そんなっ!!」
「もらい火でかえんほうしゃを食べた仕返しをさせてもらいます…!10万ボルト!! 」
ライボルトの10万ボルトは痺れて動けないヘルガーに当てて倒した。こうして私達の仕返しは成功した。
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