水の都の巫女 | ナノ


10

 四天王4人目、最後の部屋はキョウさんと似た紫だけど、床が金色にキラキラと光っていて周りに水晶があった。…とても綺麗な部屋だった。

「私、四天王のカリン!貴女がジルチね。ふうん…ワタルが言ってた通りなかなか面白そうね。私が愛してるのは悪タイプのポケモン!なりふり構わぬ戦いを得意にしているの。どう?素敵でしょ?」

「そうですね…!四天王最後の1人…勝たせてもらいます!」

「貴女で相手になるかしら?頑張って私を楽しませて欲しいものね。じゃ、始めましょ!」

「もちろん!」

カリンさんが出したのはマニューラだった。マニューラは鋭い爪を構えて攻撃体勢に入った。

「なら、ライボルト!」

「いいわね、その瞳。こおりのつぶて!」

細かく鋭い氷の塊がライボルトを襲った。

「速さなら負けませんよ…っ!かえんほうしゃ!」

「っ!つじきり!」

「10万ボルト!」

かえんほうしゃを抜けてマニューラが切り払おうと近づいてきた瞬間に10万ボルトを放った。

「やるわねっ!これならどうかしら?れいとうパンチ!」

「氷は全て焼き尽くすに限る!かえんほうしゃ!!」

「マニューラの氷を…!!」

冷気を込めたマニューラの爪はみるみると溶けていった。

「ライボルト!かみなりで決めよう!!」

ライボルトの上に雷雲が現れ、マニューラにかみなりを落とした。

「そういう事ね……ライボルトを甘く見ていたわ。じゃあライボルトのかえんほうしゃと私のヘルガーのかえんほうしゃ、力比べをしましょ?」

「力比べで負ける気はしませんよっライボルト、このままいこう!」

ヘルガーが出て口から炎がはみ出していた。

「ヘルガー、本物のかえんほうしゃを見せてあげなさい!」

「ライボルト、本物のかえんほうしゃに負けない炎を持っている事を教えよう!!」

2匹のかえんほうしゃがフィールドを焦がしていった。そのまま炎がぶつかり合うと思っていたら、ライボルトのかえんほうしゃはヘルガーに飲み込まれていった。

「あれは、もらい火!!」

「えぇそうよ!」

「んー…挑発にのせられちゃったなー…」

ヘルガーは炎を平らげて満足そうな顔をした。

「ならばじゅうでん!」

「わるだくみ!」

ライボルトは充電状態になって特防が上がり、ヘルガーは特攻を上げた。

「あくのはどう!」

「かみなり!!」

お互いの技が当たり、ライボルトは怯み、ヘルガーは麻痺状態になった。

「ヘルガー、ライボルトが怯んでいるすきにヘドロばくだん!」

ヘドロばくだんを放とうとするも、身体が痺れてヘルガーは動けなかった。

「そんなっ!!」

「もらい火でかえんほうしゃを食べた仕返しをさせてもらいます…!10万ボルト!! 」

ライボルトの10万ボルトは痺れて動けないヘルガーに当てて倒した。こうして私達の仕返しは成功した。


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