水の都の巫女 | ナノ


マッスルボディ(グリーン)

 水の都の巫女 カントー地方【中編】21話で入れれなかった(没)展開


 すなあらしが落ち着いた頃にバンギラスを倒し、次はカイリキーが出てきた。

「まさかシャワーズがここまでやるとは…嬉しいぜ!」

「ありがとう。ジョウトのほとんどはシャワーズと一緒に歩いてたから体力には自信があるよ!」

「やっぱりなっ。それに攻撃は最大の防御とゆう戦法のジルチが回復技を使うのが意外だった」

「まぁね!私の手持ちで回復技を持っているのはシャワーズだけ。でも他の子と変わらないくらい攻め込むよ!」

「ジルチらしいぜ全く!カイリキー、ばくれつパンチ!」

トリックルームがまだ解除されてないからカイリキーの方が素早かった。シャワーズなら避けれると思ったら避けずに攻撃をまともに当たっていた。

「シャワーズ!?」

「ジルチ!何で命中率が五分五分のばくれつパンチが当たったか…わかるか?」

ばくれつパンチで混乱しているシャワーズからグリーンの方を見ると、昔に何度も見た事がある得意げな顔をしていた。

「何でって…」

持ち物に命中率が上がる道具を持たせているのかなと思ってカイリキーを見たけど、素早さが下がる黒い鉄球を持っているだけでばくれつパンチとは関係がない。
シャワーズが混乱しながられいとうビームを放った時に答えを見つけた。

「カイリキーの…特性?」

「そうだぜ!特性、ノーガードだ!」

カイリキーの特性が原因で、普段なら避けるか技で相殺するシャワーズがその行動をさせなかった。逆に混乱しながられいとうビームが当たったのもノーガードのおかげ。

「本当の殴り合いで勝負って事だね…!!」

「あぁ!だけどオレが殴り合いで勝負をしたいのはジルチのバンギラスだ」

「バンギラスと?」

「どんな風に育ったか気になるからな。その為にシャワーズはここで倒れてもらうぜ!カイリキー、その黒い鉄球をシャワーズに投げつけろ!」

「あんなの当たったら洒落にならないっ。シャワーズ!!」

ノーガード・混乱の不利な状況でカイリキーの持っていた黒い鉄球がシャワーズにめがけて投げつけてきた。

『キュルッ!』

黒い鉄球が当たって、シャワーズが短い叫び声を上げた。アクアリングで少しずつ回復をしているとはいえ、シャワーズはふらふらになっていた。

「大丈夫…?」

少し辛そうな顔をしていたけど、シャワーズの目は諦めていなかった。
そう、このトリックルームさえ解ければ逆転出来る可能性があるからだ。

「シャワーズ、頑張ろう!ハイドロポンプ!!」

「まだこの威力を出す力が残っているか…」

ストーンエッジとれいとうビームが飛び交い、お互い譲らない技の打ち合いが続いた。
ふと、カイリキーの動きが鈍くなったのと同時にシャワーズの動きがよくなった。

「トリックルームが解けたっ!!一気に攻めて!」

私の声を聞いたシャワーズは地面を蹴って、高く飛び上がった。

「アクアテール!」

「させるか!!メロメロだ!」

カイリキーが自慢の筋肉をシャワーズに見せびらかした。

「メ、メロメロ!?」

「カイリキーが…メロメロ?」

「うるせぇ!作戦だ!!作戦!」

審判のレッドですらカイリキーのメロメロに困惑した。
さすがにシャワーズがメロメロになるわけが……。

「……シャワーズ?」

シャワーズは尻尾をゆらゆらと揺らしている。

「え、ちょっと、シャワーズ!?」

「どーだ!シャワーズはカイリキーにメロメロで攻撃出来なくなるぜ!」

「シャワーズ!カイリキーの筋肉よりリーフィアの綺麗な空気の方が好きだよね!?」

「シャワーズはリーフィアと一緒に昼寝してるよね」

「そんな仲になってたんかよ!?」

バトルそっちのけでシャワーズのリーフィアの話で盛り上がって、カイリキーはひたすらポーズをきめてはシャワーズに筋肉を見せつけた。

「…ジルチもシャワーズのようにオレにメロメロになってくれたらなぁ……」

「え?グリーン何か言った?」

「……何でもねぇ!バトル再開だ!!」

「うん!シャワーズ、浮気はダメだよ!」

メロメロ状態のシャワーズとノーガードのカイリキーのバトルが再開した。


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