水の都の巫女 | ナノ


18

 カツラさんが黒い眼鏡を付けると拳を上にあげた。

「うおおーす!火傷治しの用意はいいか!」

「おーっ!!」

「お、おぉっ!?」

いきなりのかけ声に反応が遅れてしまった。

「キャタピーが進化するとトランセルになる?」

「なる!」

「ポケモンリーグ認定バッチは全部で9種類?」

「16…違う、8種類!」

これはワタルさんのせいだと内心思った。

「ニョロモは3回進化するポケモンである?」

「ニョロモ…ニョロゾ…ニョロボンの2回進化だから違う!」

「電気タイプの技を繰り出す時、地面タイプのポケモンには良く効く?」

「効果がないようだ……」

レッドがピカチュウを高い高いしながら答えた。

「同じレベル同じポケモンでも捕まえるたびに強さは違う?」

「違う!」

「技マシン28とはしねしねこうせんである?」

「しねしねこうせんっ!?」

「くらえ!しねしねこうせんだっ!!」

カツラさんとレッドが何やら手を怪しい動きをして笑っていた。

「しねしねこうせんなんてないでしょ!?」

「その通りじゃ!技マシン28はあなをほるだ」

「やったね!ジルチ、全問正解だ!」

「うん、リーグ認定バッチを間違えて16種類って答えそうになったよ……」

クイズに全て答え終わるとポケモンの知識があれば答えれる問題だった。全6問だけどカツラさんの勢いが凄くて盛り上がった。

「ところで…クイズです。炎ポケモンは全部で何種類いるでしょう?」

「「!?」」

第7問の登場に私達は驚いた。151種類を越え、今は何種類確認されているかわからないのにその中で炎ポケモンが何種類いるだなんてわからない。

「炎ポケモン!?えっと、それはカントー、ジョウトで確認されてる範囲ですか?それとも全国ですか!?」

「はっはっはっ!答えは君達の旅の中だっ。頑張って見つけたまえ!」

必死に解答の範囲を絞ろうとしてたからカツラさんの解答に呆気を取られた。

「……そうですね」

「トキワジムには行ったか?グリーンがこの間グレンタウンに来てたぞ」

「グリーンが?」

「お前さんの事を待っていたぞ?」

「…タマムシジムの後に行きます!クイズ、ありがとうございました!!行こうっレッド!」

「うん!!カツラ、ありがとう」

「若い者同士楽しそうで何よりだ」

カツラさんに見送られながら、双子島からタマムシシティへ飛んでいった。

prev / next

[ 目次に戻る ]



×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -