水の都の巫女 | ナノ


15

 もうすぐグレンタウンに着くと思ったらリザードンはグレンタウンを通りすぎて近くの島に降りた。

「あれ…ジムってグレンタウンにあるんじゃ……?」

「それは…グレンジムは火山に焼かれてなくなったんだ。今は双子島にある」

レッドが指さした先にある看板を見た。
[ここは双子島]と書かれた看板の下にお知らせの張り紙がある。[グレンタウンのジムはここにあります ジムリーダー、カツラ]

「なるほど…」

「グレンタウンにあった頃のジムは面白かったよ。ジムの中がクイズに答えて扉が開いていく感じで、正解していけばジムトレーナーと戦わずにカツラの所まで行けたんだ」

「すごく面白そう…!!双子島に移動してからもクイズあるかなー?」

「あるといいね」

洞窟内に入って梯子を降りるとジムトレーナーが何人かいて、カツラさんの所までの道を塞ぐように立っていた。

「レッド…クイズがないよ……」

「残念だね…」

「カツラさんに勝ったらクイズしてくれるかな?」

「カツラがクイズの問題を覚えてたらしてくれるかもね。頑張って、ジルチ」

「頑張ってくる!行こうっシャワーズ!」

他のジムと違って、まだ仮施設状態で観客席がなかったから、レッドは少し離れた所で私のバトルを見届けていた。
研究員や理系男子のジムトレーナー達で計算された戦術だったけど、全てシャワーズのハイドロポンプによって戦術の炎は消火されていった。
最後のジムトレーナーを倒してようやくカツラさんの元にたどり着いた。

「うおおーいっ!グレンにあったわしのジムが火山に焼かれてしまった!だが……わしはへこたれない!どうだ見てみろ、このどうくつを。御覧のように改良し、ジムリーダーとしての勤めを果たしているのだ!」

「確かに…洞窟内だからどうなってるか気になりましたがしっかりと内装が整ってますね」

「そうだろう?見事わしに勝てればジムバッジだってくれてやろう!」

「よろしくお願いします!」

「さあ、いくぞ!うおおーす!」

カツラさんがボールを投げて出てきたのはコータスとゆうポケモンだった。

「水ポケモン対策があるかもしれない。気を引き締めていこう!」

私のパーティーに水ポケモンはシャワーズだけ。他の子は水タイプの技を覚えていないから、このジム戦の切り札とも言えるシャワーズは回復が出来ても、出来る限りの大ダメージを受けないようしないと……。
あとはストーンエッジを覚えているバンギラスも戦力になるけど特防が心許ないから油断はできない。


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