水の都の巫女 | ナノ


10

 ミュウツーの話で右目の件が解決しそうな気がして、少し気持ちが楽になった。気持ちを切り替えて、洞窟内の野生ポケモンとバトルしているとミニリュウがハクリューに進化した。
そのあとハナダからリザードンに乗ってヤマブキシティへ向かい、ヤマブキジムに挑んだ。ルージュラのほろびのうたを回避する為に別のポケモンに交代してからルージュラを倒して、ソーナンスの特性かげふみとみちづれ、アンコールコンボには泣きそうになった。主にバンギラスの活躍によってナツメさんに勝利した。

「この強さ……!予測以上だわ……!完全な未来予知はできないのかも……」

「未来予知…マツバさんの千里眼と似たようなものですか?」

「そうね。ただ、どれだけ先が見えるかどうかの違いがあるわ。では私の超能力を越える強さを持った貴女に、ゴールドバッジと技マシンをさしあげましょう!」

私はナツメさんからゴールドバッジと技マシン48、スキルスワップをもらった。

「貴女の未来は険しいものかもしれないけど、最後は素晴らしい世界が待っているわ。頑張って」

「ありがとうございますっ」

バッチと技マシンをケースにしまってヤマブキジムを出た。

「ジルチ、次はどのジムに行く?西に行けば草タイプのタマムシジム、南に行けば電気タイプのクチバジムだけど」

「んー………」

レッドと一緒にマップを見ながらどこから行くか悩んでいた。クチバジムに行けばそのまま南へ行ってセキチクジム、グレンジムと行ける。最後の方にタマムシジムにすればグリーンのいるトキワジムまでの距離は近い。

「…クチバにしよう!そこからセキチク、グレンの流れで行こうと思うっ」

「わかった!」

リザードンに乗って港町、クチバシティに着いた。町の雰囲気はアサギシティに似ている。クチバジムへ向かっていると港の方角に大きな客船が見えてきた。

「見て、レッド!あの船に乗ったことがある!懐かしい…」

「カントーからジョウトへ行く船だね。…そうだ、クチバジムのあと船に乗ろう」

「ん?どこ行きの船?」

「ナナシマという7つの島があって、そこの2の島に行く」

「その2の島に何があるの?」

「それは…マチスを倒してからのお楽しみでいいかな?」

レッドはニコニコしながら、クチバジムの近くにある細い木を切るようリザードンに指示を出した。

「えぇー!?凄く気になる!!」

「早く決着つけて出航時間に間に合えば行けるよ?」

「確か電気タイプのジムだよね?」

「うん」

「じゃあライボルトで一気に片づけようかな!!」

ジムの扉を開けてジムトレーナーを片っ端から倒していった。どうやらゴミ箱にある2つのスイッチを押さないとジムリーダーがいる部屋の扉は開かない仕組みらしい。

「このスイッチを押すと……」

ガシャン!!
2つ目のスイッチを押すと奥の扉が開いた。

「さぁて!ライボルト、頑張ろっか!」

『ワウ!!』

ライボルトと共にバトルフィールドに立つと、金髪グラサンの男性がライチュウと一緒にフィールドに踏み出した。

「ヘイ ユー!ミーに戦いを挑むなんてユーは身の程知らず!ミーのエレクトリック ポケモン ナンバー ワンねー!戦場じゃ負けた事アリマセーン!!ユーも敵のソルジャーみたく、びりびりシビレさせるよ!」

「私のライボルトの電撃に耐えてくださいよ?」

ライボルトとライチュウが電撃をバチバチと音をたてて、電気タイプ同士のバトルが始まった。


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