08
ミロカロスとのバトルが始まってからフィールドが半分近くが凍ったり、水浸しになっていた。
「いくわよっ。ハイドロポンプ！」
「10万ボルト！」
ミロカロスの特防が高く、弱点の技で攻め続けていたけど、ねむるによって体力は全回復されてしまい、攻めて攻められからの回復を繰り返していた。
「このままじゃこっちの体力が持たない…！！ライボルト、交代しよう！」
「あら残念！次はどの子が相手かしら？」
ライボルトを戻してリーフィアを出した。予定では前半ライボルト、後半リーフィアで戦うつもりだったけど…個人的に長期戦は控えたい。
「じゃないと後半戦まで体力が持ちませんからね…！リーフィア！つるぎのまいっ」
特殊技で攻めてダメなら物理技で攻めるのみ！と思い、つるぎのまいで攻撃力を上げて一気に叩き込む事にした。
「草タイプなられいとうビームが効くわよ！」
「リーフィア！タネばくだん！」
タネばくだんのいくつかが凍らされたけど残ったタネばくだんを爆発させてれいとうビームを相殺した。
「れいとうビームを爆発で打ち消すなんて…！あんた、なかなかやるじゃないっ」
「まだまだ、驚くのは早いですよ？」
タネばくだんから何度かつるぎのまいをしてミロカロスに攻め続けた。ダメージ的にそろそろねむるを指示出しそうな予感がした。
「タネばくだんの威力が上がってきてるわね…！ミロカロス…」
「リーフィア、今だ！リーフブレード！！」
「素早いっミロカロス、れいとうビーム！！」
ミロカロスがれいとうビームを放とうとした頃にはリーフィアが目の前に来ていた。
「いっけぇー！！」
私の声を聞いてリーフィアはミロカロスに渾身のリーフブレードを当てた。
「さすがにつるぎのまいで上がったリーフブレードは強いわね…」
倒れたミロカロスをボールに戻して次のポケモンを出した。そのあとはラプラスとヌオーをリーフィアで倒し、ランターン、フローゼルはライボルトで倒してカスミさんに勝利した。
「あんたの実力、素直に認めるわ…。はい、これブルーバッジよ！」
私はカスミさんからブルーバッジをもらった。カントー側のバッチケースに入れながら「これでカントーのバッチは２つ目！」と思った。
「そしてもう１つ…あたしとの戦いの記念にこんな物もあげるわっ！」
「ありがとうございます！」
恒例の技マシンを貰った。技マシンケースの中はジムリーダー達からの貰い物でいっぱいになっていた。
「技マシン３はみずのはどう。ときどき相手を混乱させる事がある技よ。ジョウトからここまで勝ち抜いてきたあんたなら有効に使ってくれるわね」
「もちろんです。ありがとうございました！」
「こちらこそね！レッドと上手くやりなさいよ？」
「はい！」
「レッド！こんな強くて可愛らしい女の子を泣かせたら許さないから！」
「わかってる」
カスミさんに別れを告げ、ハナダジムを出た。
ポケセンで回復させたあと 、レッドの紹介する人物と会いに行くために25番道路に向かった。レッドと手を繋ぎながらゴールデンボールブリッジを渡り、カメックスに乗って着いた場所は洞窟だった。
「レッド、ここは…？」
「ハナダの洞窟」
「あ！レッド君久しぶりじゃないか！！アレに会うのはいいけどまた陥落させないでくれよ？」
洞窟の入口の前に立っていた男性が道を開けてくれた。
「また陥落させないよう気をつけるよ。さ、ジルチ行こう」
「う、うん？」
洞窟に入ると足場がやや不安定で道が複雑だった。洞窟内のポケモンも強くてこの奥に一体何があるのかわからなかった。
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