05
ニビジムで早速バトルをしてシャワーズとリーフィアの無双でタケシさんに勝利し、次はハナダシティへ向かっていた。
ジョウトのバッチ8個持っているのをわかっている為か少し手強いパーティーだったけど…それだけではない違和感を感じた。
「あのイワーク硬かったー…。リーフブレードでなかなか砕けなかったもん」
「タケシのイワークは手強いのは昔から変わらない。にしても……」
「「違和感がある」」
同じ事を言ったあたり、レッドも同じ違和感を感じていた。レッドは3年ぶりに会うから多少パーティーが変わってたり強化されてるのはわかっているけど、それだけじゃないものがあった。
「エースポケモンが変わっていないのに何だろう…」
「んー…次のジムに行ったら分かるかな?」
「かもね。ハナダシティに行くのにお月見山を越えなきゃいけないけどどうする?空を飛ぶ?」
「ミニリュウ育てたいし次は水タイプのジムなんでしょ?だったらリーフィアの技をちょっと考えたいからお月見山の野生ポケモンとか近くのトレーナーとバトルするよ」
「わかった。この先道なりに進んで行くとお月見山だよ。入り口にポケセンあるからそこで休憩してから行こう」
「うん!」
お月見山へ向かっている途中でトレーナーに勝負を挑まれてはミニリュウとリーフィアで相手をした。ミニリュウとも連携が取れるようになって順調だった。ハナダシティを過ぎたぐらいには進化しそうかな?と思いながらポケセンで一休みした。
リーフィアを連れ歩いてお月見山に入るとこちらに向かってくる人影が現れた。
「よお、ジルチじゃないか」
「ソウル!!」
「お前らもカントーに来てたのか」
ラジオ塔ぶりの再会だった。研究所の件を聞いてたからソウルと敵対する理由がないので普通に接する事にした。
「僕は3年ぶりに家に帰ってきた」
「私はカントーのバッチ集めに来たの。元々マサラタウンに住んでたからカントーに戻ってきたが正しいかな?ソウルは何しにカントーへ?」
「特訓だ。こっちのトレーナーも結構強い奴がいるからな。ポケモンを育てるのに都合がいいぜ」
なるほど、育てる為にカントーへ来…あれ、ソウルもカントー出身じゃなかったっけ?と思った。
「ジルチ!お前が強いのはもうオレにもわかってる……。だけどオレには戦わずにはいられないんだ!バトルだ!」
「受けてたつ!」
リーフィアが前に出てると一鳴きして、ソウルはニューラを出した。
「シャドークロー!」
「リーフブレード!」
キィンッ!!と鳴り響いてシャドークローとリーフブレードの攻防戦が始まった。
(あのニューラ、素早いな…。リーフィアの動きについて来てる)
「タネばくだん!」
一歩距離を置いてタネばくだんを投げつけた。
「チッ!こごえるかぜっ」
冷気のこもった風が吹き、リーフィアは嫌な顔をした。効果抜群の氷タイプの技は厄介だ。
「つるぎのまいっ」
「だましうち!」
舞終わったリーフィアの背後からニューラが攻撃してきた。リーフィアはさっきのこごえるかぜが気に食わなくて、すぐさまにリーフブレードでニューラに反撃をした。
「もう1度リーフブレード!」
反撃されて立ち上がろうとしていたニューラに、追い討ちのリーフブレードをして倒した。
ソウルはニューラを戻して、次はフーディンを出した。
「かなしばり!」
「!」
リーフィアのリーフブレードがかなしばりによって封じられてしまった。攻め込める技が1つ封じられると痛い。
「これでリーフブレードを使わせないぜ。さらにリフレクターだ!」
「リフレクターとは厄介な…!つるぎのまいっ」
フーディンは物理技のダメージを半減にする光の壁を作った。私自身使えるからわかるけど、半減にするのはかなり強い。そうなると消えるのを待つか、無理矢理叩き割るか、半減にされない特殊技を使うしかない。
「まぁその為にいろいろ考えたけどね。リーフィア、ソーラービーム」
リーフィアは入り口から入り込んだ光をいっぱい集め、ソーラービームを放つ準備をした。
お月見山に入る前にポケセンで技マシンを使って覚えた技。イーブイの頃から特殊技も使い、物理技もバランス良く使いこなしていた。
くさぶえといった変化技もいいけどやっぱり攻める技の1つは特殊技を入れようと考えたのだ。
「特攻ならこっちが上のはずだ!サイコキネシス!!」
「リーフィア、持ちこたえて!」
ソウルはソーラービームを放たれる前にリーフィアを倒そうと攻めてきた。
ここで倒れてしまっては意味がない…といってそう簡単に倒れないのはわかっている。リーフィアは私と同じ負けず嫌いでやられたらやり返すような子だから大丈夫。
サイコキネシスを浴びても光の吸収を止めず、しっかりと立っていた。
「サイコキネシスを耐えるかっ!!フーディン、ソーラービームがくるぞ!」
「食らえっ!ソーラービーム!!」
集めた光が1つの束になってフーディンに目がけて放たれた。土埃が舞い、周りにあった岩の何個か砕けた。
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