水の都の巫女 | ナノ


それは?(レッド)

 シロガネ山で修行をして夜寝るときに気になっていた事をジルチに聞いてみた。

「ジルチのその服…スカート?」

隣で横になっているジルチのスカートとニーハイ?の間に見える太ももがたまに気になる。

「ん?違うよ。キュロットスカートでパッと見はスカートだけど中はショートパンツになってるの」

「あ、スカートじゃないんだ」

「…何考えているの?」

「別に?」

ジルチは昔からよく動く。小さい頃、ワンピースなのに木に登ろうとした(正確には飛ぼうとした)時はさすがに焦って、止めようとしたら中に半ズボン履いてて、グリーンが落ち込んでた事があった。中が見えても問題ないようにしているのは昔と変わらないようだ。別にスカートの中が気になるとかじゃないけど…ちょっと心配になった。

「そう言えばジルチがスカートを履いてる姿を見たことがない気がする」

「昔、お母さんの研究の発表について行ったときに1度だけスカートで行動してたけど、動きにくかったし周りを気にしなきゃいけなかったのが嫌でそれ以降スカートの類いは履いてない」

「そっかぁ…」

「……レッドがどうしてもスカートを履いて欲しいなら考えるけど?」

「本当っ!?」

ジルチの思いもよらない発言で僕はバッと起き上がった。

「…そんな嬉しそうとゆうか驚くような反応するとは思わなかったよ。でも、まぁ…たまにならいいかもね」

「その時になったら教えて?」

「ん、わかった。ふぁぁ……おやすみ」

「おやすみ」

いつになるかわからないけどジルチがスカートを履いてくれる事が嬉しかった。だって絶対似合うし可愛いからだ。
その日を楽しみだなと思いながら僕も眠った。


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