アルフの遺跡(ジョウト地方後編30話後)1
ヒワダタウンからリザードンに乗ってアルフの遺跡に着いた。クリスさん達がいてた研究所の扉を開けると……
「ここに訪れたとゆうことはあなた考古学に興味あるのねって…!?ジルチさん久しぶり!!」
初めて来たときと同じようにクリスさんに両手を掴まれた。
「…お久しぶりです、クリスさん」
「ちょうどあなたに会いたかったの!」
「?」
何かあったのかなと思いつつ、研究所の中へ招かれてお茶を出してくれた。
「あの後、研究を続けて遺跡の石版、暗号の解読が終わったの!それで他の研究員の方が学会で発表しようという話が出て、ジルチさんの名前とジルチさんのお母様の名前を出したいの。このアルフの遺跡の研究が進んだのはあなた達親子のおかげだから…どうかしら?」
「いいですよ。あ、解読が終わった資料見せてもらってもいいですか?結構気になってたので 」
「もちろん!用意するから待ってて!」
クリスさんはパタパタと小走りで研究所の奥へ行った。
「バトルだけじゃなく考古学も頑張ってたんだね」
「うん、お母さんの影響で好きになった事だし、資料見てたら研究途中の物が多かった。旅しながら1つ1つ消化していていけたら消化していこうと思ったの」
「そっか…。カントーで調べたり行きたい所があったら遠慮しないで言っていいよ?僕が連れていってあげる」
「ありがとう」
研究所の奥へ行ったクリスさんを待っていると扉が開いてゴールドさんが入ってきた。
「ん?ジルチ久しぶりじゃねえか!ってシロガネ山の魔王と黄色い悪魔が何でここにいるんだっ!!」
ゴールドさんがレッドとピカチュウに指差して叫ぶからシロガネ山の魔王と黄色い悪魔って何の事!?と思いながら隣にいるレッドを見た。
「……?」
レッドも何の事?と言わんばかりな顔をしている。
「ゴールドさん、レッドがシロガネ山の魔王って…」
「あぁ…俺はリーグを制覇してからシロガネ山の山頂に強いポケモントレーナーがいるとゆう噂を聞いて行ってみたんだ。そして山頂に登ってそこのピカチュウに相棒のバクフーンでバトルに挑んだんだが……負けた。それから何度も挑んでも勝てなくて悔しい思いをした。そしてトレーナーの間でそのポケモントレーナーとピカチュウの事をシロガネ山の魔王と黄色い悪魔と呼ぶようになったんだ」
「初耳…」
「僕も」
確かにレッドは強い。向かうところ敵なしとゆう印象はあるけど魔王と呼ばれてるとは知らなかった。
「そう言えばジルチ、お前エンジュ周辺でやたらトレーナーに勝負挑んでなかったか?あの周辺のトレーナーにシャワーズと黄色い悪魔を思い出すかのような黄色いポケモンを連れ歩いた青髪の女子のトレーナーがいるって聞いたんだが」
「うっ!!」
心当たりはある。エンジュジムに挑む前にイーブイや他の手持ちを育てて対人戦対策をするためにエンジュ周辺のトレーナーにバトルを何度も挑んだ事がある。まさか私まで噂になっていたとは……。
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