水の都の巫女 | ナノ


27

 集中攻撃されてもイーブイの速さなら避けれるとは思うけど、あのヘルガーは厳しいかもしれないと考えていた。

「(アイアンテールで迎え撃つか)イーブイ―」

「カビゴン!イーブイの前に出てふぶき!」

イーブイに指示を出す前にカビゴンが前に出て、腕をほのおのキバで噛まれつつも、ふぶきで2匹を退けぞらせた。

「ありがとうっ」

「うん、反撃しよう!ヘルガーにかみくだく」

「デルビルにアイアンテール!」

「ヘルガーだましうち、デルビルはかみつく!」

ヘルガーはカビゴンに回り込んで、背後から襲いかかり、カビゴンは角を掴んでかみくだいた。デルビルはイーブイの尻尾にかみつくもアイアンテールで振り飛ばされた。

「そのままギガインパクト!」

カビゴンの右手にオーラを溜め込んでヘルガーを床に殴りつけた。

「そんな馬鹿な…。デルビル、イーブイにだましうちです!」

「させるかっ!スピードスター!」

デルビルが近づく前にスピードスターで足止めをしてからアイアンテールで一気に決めた。
幹部は戦闘不能になったヘルガーとデルビルをボールに戻してドガースを出した。

「ドガース、えんまくでこの場を」

「「シャドーボール!!」」

2匹同時のシャドーボールがドガースを襲い、気絶してえんまくが出せなかった。

「ぐぅ……サカキ様、お許しください…」

ドガースをボールに戻して幹部は悔しそうにしていた。

「……何ということだ。全ての夢が今、終わりましたよ。やはり私では無理でしたか」

「だったらロケット団復活を諦めるのね!」

「サカキにも言ったけどジルチの事諦めろ!」

幹部は目を伏せて頷いた。

「…わかりました。サカキ様がそうしたように彼女を諦め、私達ロケット団はここで解散しましょう。さらばです」


幹部は私達の横を通りすぎてエレベーターを降りていった。

「……もっと抵抗すると思ってた」

「サカキもそうだったけどバトルで負けたら潔く認めて解散したよ」

「そうだったんだ…。そう言えば私の事を諦めろってサカキにも言ったの?」

「うん。3年前、僕が旅している時にロケット団が各地で悪事を働いてて、それを阻止しているうちにサカキがジルチを狙っている事がわかったんだ。トキワジムで勝った時にサカキと約束したんだ。ジルチに関わるな、諦めろってね」

「3年も前から狙われていただなんて…!」

「でもサカキは諦めると言ったけど幹部達は諦めてなかった。ジルチを手に入れたらサカキが戻ってくると思ってたかもね」

「そうゆう事ね…」

イーブイ達をボールに戻してレッドと話しながら展望台から見えるジョウトの景色を眺めていた。


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