18
２体抜きをしたライボルトはカイリューとのバトルが始まった。私は本命の対戦相手が出たからそろそろバンギラスを出そうと思った。
「ライボルト、交代しよう！」
「勝ち逃げするつもり？そうはさせないわ！！りゅうのいぶきっ」
「その時間はくれないか…次が出る前に交代しよう！かえんほうしゃ！」
りゅうのいぶきとかえんほうしゃがぶつかり、爆発が生じた。
「攻める！10万ボルト！！」
「しんぴのまもり！」
カイリューの身体に不思議な力が包まれた。
「麻痺状態はさせないわけね…ライボルト、じゅうでん」
「その隙を突きなさい！はかいこうせん！！」
「隙なんてないよ！避けてかみなり！！」
はかいこうせんが当たる前にじゅうでんが完了したライボルトは横へ飛び避けた。
「くっ…」
「隙があるのはそっちのカイリューだよっ」
はかいこうせんの反動で動けないカイリューにかみなりが襲う。
「カイリュー！！」
カイリューはかみなりを耐えて気持ちを切り替えるために頭を振って、持っていたオボンの実を食べた。
「かみなりを耐えるなんて、さすが…８つ目のジムリーダーの本気だね」
「当然よ！私は世界で１番のドラゴン使いなのよ！カイリュー、かみなりでお返ししましょ！」
「カイリューに突っ込んで！」
「そんな事していいのかしら？………え？」
カイリューのかみなりがライボルトに引き寄せられていって、かみなりを吸収したライボルトは吠えた。
「かみなりが効いてない！？」
「かみなりを返してくれてありがとうございますっ！！これで決めるっ10万ボルト！！」
詰め寄っただけあってカイリューに攻撃を交わす間を与えず、10万ボルトを浴びさせた。
「ほぉ…イブキのカイリューを倒したか」
カイリューが倒れたのを見たワタルが呟いた。
「ライボルト、交代！いこう！バンギラス！！」
次を出される前に素早くボールを出してライボルトとバンギラスを入れ換えた。ドラゴンタイプは幅広く様々なタイプの技を覚える…弱点技を連発されても大丈夫なのか心配になったけどバンギラスを信じた。そしてバンギラスの特性すなあらしがフィールドを包んだ。
「ハクリュー！でんじは！！」
イブキさんはハクリューを出して素早く指示を出した。
「厄介ね…バンギラス大丈夫？」
でんじはで麻痺状態になって動きが鈍くなったけどバンギラスはそこまで気にしてないようだ。
「ドラゴンダイブ！」
「迎え撃てっドラゴンクロー！」
爪と角がぶつかり合ってお互い譲らず押し合いになり、態勢を整えるために距離を置いた。
「バンギラス、クラボの実！」
肩にかけている鞄からクラボの実を取り出してバンギラスに投げた。
「治してもまたでんじはで…」
「バンギラス、ストーンエッジでハクリューを近寄らせるな！」
バンギラスの身体が青白く光り、無数の岩がハクリューにめがけて放たれた。
「かえんほうしゃで焼き払いなさい！」
ハクリューが岩をかえんほうしゃで焼き払って打ち消した。
「今だ！ギガインパクト！」
「しまった！ストーンエッジは囮…！！」
イブキさんとハクリューがストーンエッジに気を取られているうちにバンギラスはハクリューの近くまで来ていた。オーラをまとい、突撃するとハクリューはフィールド外に突き飛ばされて目を回していた。
「次は何てパワーなの…！！」
「バンギラスは素早さが足りない分、攻撃と防御に全力を注いで育てましたからね！物理技は手持ちの中で１番強い。ギガインパクトの威力はいかがでした？」
「悪くはないわね！それじゃあこの子ならどうかしら！？」
ボールから出てきたポケモンは戦い慣れたリザードンだった。
「へぇ…リザードン……」
「ほのおのキバ！」
「かみくだく！」
炎をまとった牙がバンギラスの腕を噛み、力強い牙がリザードンの肩を噛みついた。
「シャドークロー！」
「ドラゴンクロー！！」
爪と爪が当たり、鋭い金属音が響いた。途中でエアスラッシュを当てられたけどバンギラスは平気だった。
(見たところエアスラッシュ以外間接技がないか…)
長い間ドラゴンクロー同士ぶつけ合ってからリザードンは少し息切れして尻尾の炎が燃え盛っているのを見た。
「(…特性はもうかかな？)バンギラス、ドラゴンクローからギガインパクト！！」
もうかで威力の上がったほのおのキバを警戒して一気に攻め込むことにした。
「ドラゴンクローを流して避けなさい！」
リザードンはドラゴンクローを横へ流して次のギガインパクトを避けた。
「さすがに避けられちゃったかー。バンギラス、猛攻だろうから動けるようになるまで耐えて！」
「ほのおのキバ！」
ギガインパクトの反動で動けない間、リザードンの猛攻が続いた。
何発目かわからないドラゴンクローを受け止めたのを見て指示を出した。
「ストーンエッジ！！」
リザードンの腕を掴んだままストーンエッジの岩をぶつけた。近距離に当てただけあって急所に当たったようでリザードンはよろけた。
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