水の巫女(ミクリ)
ミクリさんの招待でミナモシティのコンテストライブ会場に来た。
レッドはメガシンカをするメタグロスと戦う為にトクサネにいるダイゴさんの元へ行った。
「ポケモンの技で美しさ、かっこよさなどを魅せる、か。遠い地方に来ると新しいものがいっぱいありますね」
「そうだろう?最近はトレーナーも素敵な衣装を着てポケモンと共に舞い、競うようになったんだ。姪のルチアはチルタリスをイメージした衣装を着てるよ」
舞台を見るとルチアさんの番だった。チルタリスのチルルと息の合った動きで会場が盛り上がった。
「君はホウエン生まれじゃなかったかな?」
「そうですよ。でも小さかったですしミナモシティはラクライに会って…デパートに行ったぐらいしか覚えてないですよ。住んでた場所は緑豊かな所だったと曖昧です」
「この辺りの緑豊かな場所と言えば隣のヒマワキシティだね。1度行って見るといい。トレーナーの間では秘密基地が流行っているよ」
「面白そうですね 」
最後にチルルの技が決まり、会場はさらに盛り上がって歓声があがった。流石ルチアさん、素敵なコンテストライブだ。
ルチアさんとチルルに拍手をしているとミクリさんが「そうだ」と言って私の手を掴んだ。
「ジルチ、君もコンテストライブに出てみないか?水の都での君の舞はとても素晴らしかった!巫女の衣装を着てシャワーズと共に舞台で華麗に舞おうではないか!」
「コンテストの知識全くないですしバトルしかしないのでどの技がテーマに合うかだなんて……」
ミクリさんが軽く暴走している。このままではコンテストライブ参加が不可避になってしまう。
「…それは僕も賛成かな」
「おぉ!サフィラス、君もそう思うかい!!」
「……(お父さんいつの間に……)」
ミクリさんの隣にいつの間にかお父さんがいた。しかも賛成って言わなかった?
「今度ミクリ君のとこに巫女の衣装を届けに行くからジルチを捕まえといてね」
「え、お父さん何言って…」
「任せておきたまえ。…ジルチ、今からルネに戻ってコンテストのいろはを教えてあげよう」
頭の中で逃げなきゃヤバいとゆう警告が出た。
「ミクリさんっコンテストの招待ありがとうございました!えっと…それではレッドを迎えに行ってきます!!」
理由は何でもよかった、とりあえずこの場を脱出すべく全力疾走で会場を出た。
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