水の都の巫女 | ナノ


39

 僕がたどり着くと、ウインディが壁に吹き飛ばされてグリーン達に10万ボルトのような電気が襲いかかろうとしていた。一緒に走っていたピカチュウが飛び出していったからとっさに指示を出した。

「かみなり!」

かなり威力が高かったけどかみなりで打ち消せてよかった。
一体誰が放ったんだと思って部屋の真ん中を見ると赤黒いオーラを放出して明らかに様子がおかしいジルチがいた。

「…ジルチ?」

「レッド!助かったぜ…!!ジルチはロケット団の手によって心を閉ざされて道具にされちまった……」

グリーンが悔しそうに言ってきた。心を閉ざされたってどうゆうことなんだ。

「貴方がレッドですか。薬でジルチが心を閉ざす前にレッド助けてと言ってましたよ。それと残念ながら副作用が強すぎて私の命令を聞かなくなりました。貴方たちを全員倒すまで戦うか副作用で倒れるかのどちらかになりました」

ジルチの後ろに見慣れた服装をした男がいた。こいつがジルチを拐ってこんな目に遭わせた張本人か。

「ジルチがそう言ったなら僕は助けるよ、絶対に。そしてロケット団、お前たちを許さない。もう1度潰す!!」

「できるならやってみなさい!」

ジルチが赤黒いオーラの刃を放った。追尾しないならピカチュウの速さで避けれるものだ。

「ピカチュウ!ボルテッカー!!」

飛んでくる攻撃を避けてジルチに近づいたけどリフレクターで塞がれた。

「グリーン、ジルチはどんな技を使って攻撃をしてきた?」

「10万ボルト、かみなり、サイコキネシスっぽいのと普通に殴ってきたりだ。あのオーラの量が増える度に威力が増していってカイリューとウインディはやられた」

あとはそこそこ動きが速くて強度があるひかりのかべとリフレクターと言われた。

「レッド、ジルチを…止めてくれ。あいつの身体は限界を越えているのに無理に戦ってるんだ」

「わかってる。あとは僕に任せて。もう1度ボルテッカーだ!」

攻防戦をし続けていたピカチュウがジルチの後ろに回ってボルテッカーをした。よし、今度は当たった。
グリーン達と戦ってたジルチはかなり体力を消耗してる。

「ジルチ、痛いだろうけど我慢してね」

ピカチュウのでんこうせっかで少しずつ追いつめる。

「レッドのピカチュウ…俺とリーグで戦ったときより強くなっている」

「シロガネ山に籠ってただけあるよな……」

ワタルとグリーンが会話をしているのを聞き流しながらジルチの動きを観察をした。フラついてて今にでも倒れてしまいそうだった。
正直助けるためとはいえ、攻撃する事に心が痛む。

「…ピカチュウ、かみなり」

このかみなりで、ジルチを止める。

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