水の都の巫女 | ナノ


37

 オレたちは怪電波発生装置を破壊してその部屋の地下にある実験室へ向かった。ワタルさんのカイリューに扉を蹴飛ばしてもらって中へ入るとロケット団のしたっぱとジルチがいた。
―心を閉ざされて道具にされてしまった事実がオレたちに衝撃を与えた。

「さて、ジルチ。あの3人は我々の敵です。追い払ってくれませんか?」

昔に見た半透明な翼、綺麗な金色の瞳はなく、暗い紫色の薄い翼を出して不気味に感じるオッドアイがオレたちを見た。

「グリーン!バトル開始だっジルチに攻撃する事に抵抗あるが仕方ない!!」

「チッ…すまねぇ、ジルチ!!」

カイリューとウインディがジルチに攻撃する体勢に入った。

「カイリューでんじは!」

「ウインディ、かえんほうしゃ!」

2匹の攻撃がジルチに当たったと思えば赤黒いオーラを放出して全部打ち消した。ジルチの手からバチバチと音たてながら10万ボルトらしき電気がカイリューに向けて放たれた。

「カイリュー、大丈夫か!?」

「ただの10万ボルトじゃない…?威力が桁違いだ!!」

ワタルさんのカイリューが10万ボルト1発でかなり体力を削られた。

「素晴らしい…!!さぁ、もっと攻撃してその力を見せてください!!」

ジルチは赤黒いオーラを放出しながらウインディに近づいた。

「ウインディ!りゅうのはどう!」

ジルチはりゅうのはどうを当たりながらウインディの懐まで入って赤黒いオーラを溜めた右手で殴った。

「動きが速いっ!」

「カイリューはかいこうせん!!」

―バキン!!
ひかりのかべがはかいこうせんの威力を軽減させて砕けた。その衝撃でジルチは軽く吹き飛ばされた。

「カイリューのはかいこうせんを耐えるか…!」

油断をすれば返り討ちに遭うとゆう緊迫な空気が漂っている。
するとジルチの周りに放出された赤黒いオーラが増えたと思えばいきなり吐血をした。

「ジルチ大丈夫か!?」

「あらあら…(ダークポケモンでゆうハイパー状態ですか。力が溢れすぎて思った以上に自身にダメージを受けてますね…。このままでは身体が耐えきれず倒れてしまいます)」

「……」

ジルチは手で口元を拭ってからサイコキネシスでカイリューとウインディを壁へ吹き飛ばした。

「くっ…」

「ウインディ、フレアドライブ!」

ウインディがジルチにフレアドライブで攻撃をしたが簡単に受け止められた。

「……」

「あの2人にここまで戦えるなら充分でしょう。ジルチ、撤退しますよ。副作用を抑えるよう薬を調整しようと思います」

「……」

「何をしているのです?ここから脱出しますよ?」

「カイリュー!ジルチを連れていかすな!でんじは!!」

ジルチはランスの言葉を聞かずに麻痺状態でもウインディとカイリューに攻撃をした。

「…命令を聞けないのなら無理矢理連れていきますよ」

ランスは近くに置いてた機械を取ってジルチに向かって投げた。


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