水の都の巫女 | ナノ


33

 チョウジタウンに着いてからウインディに乗って地下を走っているとロケット団幹部と思われる奴と対峙してるトレーナーがいたから手助けをした。

「サカキ様は3年前ロケット団を解散させて姿を消した…だがきっとどこかで復活のチャンスを狙っているはず」

「レッドが聞いたらぶちギレそうだ。さて、勝ったから案内してもらおうか」

「ふははは!お前なんかに負けたって痛くも痒くもねーぞ!何しろ俺の声でなけりゃ怪電波発生装置の部屋のドアは開けられないからな!じゃあな!!」

ラムダはポケットから出した煙幕を床に叩きつけて姿を消した。

「くそっ逃げられたか!!」

「ラムダがいなかったら怪電波発生装置のドアが!」

ラムダに逃げられ、どうしたらいいかと悩んでいると机の下にいたヤミラミが出てきた。

『サカキサマ バンザイ!サカキサマ バンザイ!』

「…こいつ、ラムダって奴の声にそっくりじゃねぇか」

「怪電波発生装置のドア開けれるかもしれませんね!」

「よし、ウインディ捕まえろ」

ウインディがパスワードを連呼するヤミラミをくわえた。

『サカキサマ アーッ! バンザーイ!!』

…うるさいからって飲み込まないか心配だ。

「ウインディに乗れよ。その怪電波発生装置の部屋って所まで行くぜ!」

「ありがとうございます!俺、ヒビキです。この子はジルチさんのイーブイです」

ヒビキがオレの後ろに乗って自己紹介をした。

「ジルチの?あいつ、シャワーズに進化させてなかったか?」

「エンジュでマサキって人に貰ったそうです。こだわり深くってまだ進化する気がないようで…」

『ブイ!』

オレはイーブイの頭を撫でた。こいつはかなり育てられてると思った。進化したら化けそうな感じがする。

「ポケモンもいろいろあるさ。ワタルさんのとこまで急いで行くぜ!」

「はい!」

オレ達はワタルさんがいる地下を目指した。

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