水の都の巫女 | ナノ


26

 次に出てきたイノムーは特性のゆきがくれでなかなか攻撃が当たらなかったけどパウワウほど苦戦はしなかった。…どろばくだんはかなり痛かった。

「ふむ……やるもんだの」

最後の1匹、ジュゴンだった。バクフーンはどろばくだんで深手を負ったから交代してライボルトを出した。

「ジュゴンの特性もあついしぼうかもしれないから電気技で攻めよう!」

「ヤナギはしなやかで折れにくい。まだ諦めたりはせんよ」

「ジュゴン、こおりのつぶて」

「10万ボルト!」

こおりのつぶてが先に当たったけどライボルトは気にせず10万ボルトを放った。

「オーロラビーム!」

「避けて距離を取ってかみなり!!」

ライボルトはオーロラビームを脚を掠めながら避けた。7つ目のジムなだけあってレベルも高く、技を避けきれる回数が減ってきた。

「ねむるで回復するかの」

かみなりを耐えたジュゴンはふあぁ…と欠伸をして眠った。

「回復されたけど全力で攻めれる!ライボルト、じゅうでん!!」

「そうはさせんよ。ねごとだ」

ジュゴンからねごとのオーロラビームが放たれた。眠りながらのオーロラビームだったので狙いが定まらず、ライボルトの上を通りすぎた。

「あっぶな!!」

私はライボルトの上を通りすぎたオーロラビームを避けた。

「ライボルト、かみなり!」

バチバチと静電気を弾けさせながら威力2倍のかみなりをジュゴンに落とした。さすがにジュゴンは目を覚ました。

「これはいかんな。こおりのつぶて!」

「目覚めの一発!10万ボルト!!」

10万ボルトとこおりのつぶてが同時に当たった。
威力2倍のかみなりからの目覚めの一発が効いてジュゴンは倒れた。

「ふうむ。策が尽きた……か」

ヤナギさんは目を伏せてジュゴンをボールに戻した。

「うんうん。見事な戦いっぷり。その強い気持ちがあれば何があっても乗り越えていけるだろうよ」

「強い気持ち、ね」

これから何が起こるかわからない旅だけどヤナギさんの言う通り乗り越えれる気がした。

「うむ!このバッジを持っていきなさい」

ヤナギさんからアイスバッジをもらった。これであと1つ…!

「それからこいつは私からの餞別だよ」

恒例の技マシンももらった。
最近になってバッチケースと一緒に技マシンを入れるケースも出してる。

「そいつはあられ。しばらくの間あられを降らせ、氷タイプ以外のポケモンは辛い思いをするであろう!まさに冬の厳しさを感じさせる技よ」

「ふぶきを確実に当てれますし氷タイプの恐ろしさを知りますね」

「そうだな。氷と雪が溶ければ春になる…君はこれから長い時間ポケモンと一緒に居られる。それを大切にな」

「はい。ありがとうございました」

ライボルトをボールに戻してチョウジジムを出た。

「んーっ!外が暖かい!!イーブイは寒くなかったの?」

『ブイ?』

何ともなさそうな顔をされたからあの寒さは平気だったんだと思った。

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