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ジムへ訪れると奥にミカンさんが待ち構えていた。
「…灯台ではありがとうございました。でも勝負は別ですよ」
「もちろんです!」
「改めて自己紹介します。あたしはジムリーダーのミカン。使うポケモンはシャキーン!!」
ミカンさんはかっこよくポーズを決めた。
「……(え、可愛い)」
「は、鋼タイプです。……鋼タイプってご存知ですか?とっても硬くて、冷たくて、鋭くて、つ、強いんですよ?ほんとなんですよ?」
「知ってますよ。氷、岩を砕く力を持ち、毒を受けつけない。鉄壁と言っていいくらい防御が高いタイプですね。ふふっ…戦い甲斐がありそう!!」
防御が高ければ攻撃した時の手応えが違うからだ。私としては戦いやすい相手だ。
ミカンさんはコイルを出したのでライボルトを出した。電気タイプの技は特性のひらいしんで回収できるから相手は攻撃する技が絞られるはず。
「いきます!コイル、ソニックブーム!」
「避けてかえんほうしゃ!」
ソニックブームを避けてかえんほうしゃで豪快にコイルを焼いた。
「「10万ボルト!!」」
同時に10万ボルトを指示を出して同時に当たったけどコイルの10万ボルトはひらいしんで無効化され、ライボルトの特攻が上がった。
「10万ボルトが…!」
「ライボルト、かみなり!」
かみなりを受けたコイルは地面に落ちた。
「電気タイプと思って油断しました…。でもこの子なら炎にも耐えますよ!」
「ハガネールか!!」
「ハガネール、すなあらし」
ハガネールからすなあらしが吹き出してフィールドの視界が悪くなった。
「電気タイプが効かないと厄介だな…。それ以上にすなあらしが厄介だけど」
じわじわとダメージを受ける天候。
徐々にライボルトに不利な状況になっていく。
「…ライボルト交代しよう!」
ライボルトを戻して鋼・地タイプのハガネール相手ならシャワーズが適任だろうと思ってシャワーズのボールを触れようとしたらマグマラシのボールが揺れた。
「マグマラシ?ハガネールに戦いを挑むの?」
理由はわからないけどマグマラシがハガネールと戦いたがっている。
「…わかった。いこう!マグマラシ」
お互いにタイプの相性が悪い。相討ちになるかどちらか一方が倒れる戦い。状況を見ればマグマラシが先に倒れる可能性がある。
「よし、ニトロチャージ!!」
すなあらしの中をマグマラシが駆け出した。
「いわおとしっ」
「攻め込んで!!」
いわおとしの岩を足場にしてマグマラシはハガネールの目の前まで攻め込んだ。
「かえんぐるま!」
「アイアン、テール」
ハガネールの頭にかえんぐるまをして怯ませたものの、ハガネールのアイアンテールがマグマラシを襲う。
「マグマラシ!」
アイアンテールが当たったと思った瞬間、マグマラシの身体が光出した。
「これは…」
「マグマラシが進化する…!!」
マグマラシの身体が大きくなり、ハガネールの尻尾を受け止めている姿がバクフーンになった。
バクフーンは吠えてからハガネールに向かってかえんほうしゃを放った。
「バクフーンに進化してかえんほうしゃを覚えた…!」
バクフーンはハガネールから少し距離を置いて私に振り向いた。
そしてニタァと笑みを浮かべて拳を作った。
「あの時、進化しそうだとわかっていたから戦いたかったんだ!すなあらしが続いてるけど頑張ろう、バクフーン!」
「突然の…進化に驚きました。続きをしましょう!鍛えぬかれた鋼はこれくらいでは錆びないの!」
「えぇ!燃え盛る炎は消えはしない!!」
ハガネールvsバクフーンの戦いは始まったばかりだ。進化してどれぐらい強くなったかこのバトルでわかるはず。
これからのバトルが楽しみになってきた。
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