水の都の巫女 | ナノ


18

 むくりと起き上がったシジマさんがこっちに来た。

「うーむ。わしが負けるとは…こりゃ参った!よーしっ!このショックバッジはお前に相応しい!」

シジマさんからショックバッジを貰ってバッチケースにしまった。

「うむっ!ついでだ。こいつも持ってけ!わざマシン01の中身はきあいパンチ!!先に攻撃を受けるとこちらの攻撃が出せなくなるが当てられれば絶大な威力を発揮するぞ!」

「ありがとうございます!」

技マシンもケースにしまった。ジョウトのジムリーダーはみんな技マシンをくれるけどそうゆうルールがあるのだろうか…。

「わはは!わし楽しかったよ!でも負けは負けだからな。今日から24時間特訓だ!」

「24時間はやりすぎですよ…」

わははは!と笑いながらいつの間にかスイッチを入れられて流れ出した滝の中へ突っ込んでいった。

「…では失礼しました」

ジムを出ると風がさらに強くなっていて本格的に嵐が来て、すぐにでも雨が振りだしそうだ。

「ぬぅ……これは嵐が過ぎ去るまでタンバシティに滞在かな。…ん?」

北の方角に視線を感じると思えばスイクンがいた。
どうしてタンバシティにいるのか気になってスイクンの元へ走った。

「スイクン!どうしてタンバシティに?」

『巫女。ルギアに会われたのですね』

スイクンは私の腰にある鈴を見た。

『ルギアに会いに行ったら渦巻き島にいなかったので巫女なら何か知ってると思い、後を追いかけたのですが彼の行方を存じませんか?』

「いや…私も知らないよ?」

『彼は滅多な事がない限り渦巻き島を離れないのですが…どうしたのでしょうね。私はもう1度渦巻き島周辺を探してみます』

「うん、わかった。もしルギアに会ったらスイクンが探してたって伝えとくよ?」

『お願いします』

スイクンはお辞儀をして海の上を走っていった。

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