12
灯台にいる船乗りの話を聞くとデンリュウの力を使って海を明るく照らしているそうだ。
そのデンリュウの体調を崩したとなれば港は大変だろうなと考えていた。
途中、梯子で上に進めなくなったけど4階の窓から3階に落ちてから上がっていくと頂上の広場についた。
「あ、ども」
「こ、こんにちは…」
ジムリーダーと思われる女の子の隣にぐったりと倒れているデンリュウがいた。
見た感じでは風邪だと思うけど少し様子が違う。
「……この子いつも海を照らしてくれてたの。…でもいきなりぐったりして息も絶え絶え。……海の向こうタンバにはすごい薬屋さんがあるそうですけど……。あたしアカリちゃんの側を離れるわけには行かないし……」
女の子は涙目になりながら話してくれた。
「……あのう、お願いです。あたしの代わりに薬を貰ってきていただきませんか?」
デンリュウを助けなければ港は大変だしジムリーダーさんもジムに戻れない。考えるまでもない、答えは1つ。
「いいですよ。私はジルチ、ジム巡りしながらポケモンの研究をしています」
「あたしはミカン…アサギジムのジムリーダーです。ジルチさんはトレーナーさんでしたのね。こちらの入り口は開けておきますので……」
ミカンさんは広場の扉を開けてくれた。
「では、タンバシティに行ってきますね」
「はい…よろしくお願いします!」
私はアサギの灯台を出て海を渡るためにシャワーズを出した。
港で事情を話すと船乗りのおっちゃんから使っていない筏を貸してくれた。
「海で鞄が水浸しになるのは困るから船乗りさんから筏を借りてきた!漕ぐの交代交代で大丈夫?」
『キュル!』
「急がなきゃ行けないけど…渦巻き島、行ってみよっか。タンバシティの途中にあるみたいだしルギアに会って何か聞けたら収穫ありだからね」
シャワーズは筏と繋いでる縄を持って海に飛び込んだあと私とイーブイは筏に乗って41番水道の渦巻き島を目指した。
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