05
オーキド博士の庭はポケモンが過ごしやすい環境で自然が溢れていた。
ジルチはいろんなポケモンを見ては走って近づいたり触れあって過ごしていた。
『ピカァ〜』
ジルチは庭にある切り株に座って、膝の上でくつろいでいるピカチュウの頭を撫でていた。
「いい天気だねぇピカチュウ」
『ピッカッ!』
「ふぁ…(眠たくなってきた…)」
そよ風が吹き、甘い花の香りがしてお昼寝するにはぴったりの場所だ。
膝の上にいるピカチュウが温かく、ちょっとお昼寝しようか考えてると、どこからか小さなポケモンが飛んできた。
「ん…?あなたもここのお庭にいるポケモン?」
ジルチが聞くとそのポケモンは横に首を振った。
「お庭の外から?」
そうそう、と首を縦にふったあと周りに咲いた花を集めだした。その様子をしばらく見ていると花のかんむりを完成させてジルチの近くにきた。
「わぁあっ!かわいい!」
そのポケモンが微笑んだあと、そのかんむりをジルチの頭の上にのせた。
「くれるの?」
その質問にポケモンは何度も頷くとジルチの周りを一周した。
「ありがとうっ!」
ジルチがお礼を言ったあとポケモンは手を振ってどこかに飛んでいった。
「あのポケモンの名前なんだろ?あとでオーキド博士に聞いてみよっと!そうだ、わたしもお母さんたちにお花の飾り作ろっ」
ジルチは花のかんむりを貰って上機嫌に鼻唄を歌いながら草遊びをした。
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