short | ナノ
case1:白石家の場合



AM 6:50



「なまえ兄! 朝やで、起きや」
「ん……あと、ご……じかん」
「て、5分やないんかい! 日が暮れてまうわ!」
「……すー……」
「あああもう! 今日は一緒に買い物付き合うてくれる約束やろ」
「んん……クー、うっさい……」
「なまえ兄が起きてくれたら大人しゅ、うっわ!?」


――――ボスッ!


「クーも……一緒に、寝よ……」
「っ、やから今日は」
「……クーは、俺と寝るん……嫌なん……?」
「〜〜〜〜ッ、も……ちょっとだけやで! 買い物行くんやから……!」
「おん……、ありがとぉ……」



***



「……すー……」
「(ああああかんあかんなまえ兄の寝顔が直ぐそこに直ぐそこにはわわわ……ッ)」
「……すー、……」
「(こないな状況で寝れるかっ! つか、耳元に寝息が……! っく、耐えるんや蔵ノ介……なまえ兄が起きるまで耐え抜くんや!)」
「……っん……くら、のすけ……」
「っ、!!?(……寝言で名前呼びとかお決まりやけど反則やっちゅーねん! 萌えるやろッ)」
「そ、ち……あか……ん」(がしっ←蔵ノ介の腕を掴む)」
「、!?!?(どんな夢見てんねん!)」



この1時間後、蔵ノ介の大葛藤の末無事起床したなまえは何事もなかったかのように買い物に出掛けました。



「ただいまー、あー疲れたー」
「……ただいまー、っ(発狂しなかった俺GJ!)」
「……クーちゃん、鼻血出とるで」



case1:白石蔵ノ介は兄に萌えていた、まる。

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