short | ナノ


「ただいm、っうおぁ?!」
「遅い……ッ!」


高校のハードな授業をなんとか耐え抜いて無事帰宅を果たせば可愛い恋人のタックルを食らった。
え、何で居んの?え?今日来るなんて言ってたっけ?
否。俺はそんな話聞いていない(キリッ)

無様にも尻もちを付くぐらいのタックルをかまされてなお鍵をかけた俺ちょー凄い。


「景吾っ、どうし……んっ?!」
「んぅ……ふ……っ……は、ぁ」


説明もないままに口を塞がれ俺の口腔内を景吾の舌が蹂躙する。
慣れない動きだけれど必死に動く舌。
口の端から零れ落ちた唾液が顎を伝っていく。
一体なんなんだ。


「っは、……はぁ……ン……っ」
「、っ景吾?どういう風の吹き回しなわけ?」
「べ、つに……」
「いや別にじゃな……って、ちょちょちょっ?!」


俺の質問をおざなりに返して整わない呼吸のまま景吾は手を進める。
みるみるうちに身包みを剥がされて、ここは玄関。
いつもはベッドの上じゃないと散々文句垂れるくせに。
本当に今日は可笑しい。


「っおい……! 後ろ慣らせ……ッ」
「後ろ……は? え?」
「〜〜〜〜早くしろッ!」


酷く狼狽している俺を置き去りにどんどん行為だけは進んでいって。
自らの服をも脱ぎ捨てた景吾が俺の手を後孔に宛がう。

いやいやいや。
自然と濡れる女子じゃあるまいし。
何か潤滑油的なのを準備しないと……。


「なまえッ……いつもの手の早さはどうした!」
「そんな俺がいつも盛ってるみたいな言い方止めて……」
「事実だろ……っん、ぁ、あ、」
「!」


全くこの行為に乗り気じゃない(当たり前だ)俺に痺れを切らしたのか、景吾が自身のものを扱い出した。
……景吾の自慰とか初めて見たし。
何回か竿を上下に擦ってぐりぐりと先端を弄る。
先端の窪みに軽く爪をたてる度にびくっと身体をしならせて。


「……随分手慣れてんな」
「っは、……俺様だ、ぜ? ……ッン、当然……ぁ、……だ、っろ」
「はいはい……精液使わせてもらうわ」
「勝手に……ひ、ぁ……しろッ……ぅあ、あ……っ」


どろり。
白濁した体液を指に絡ませて孔に馴染ませる。
数回円を描くように入口を撫でたところでぐぷと一本、侵入を果たした。
指をきゅうきゅうと締め付ける内壁がより深い侵入を拒んでくる。
まあ、そこは無理矢理押し進めるわけなんだけど。

俺の意識は後ではなく前に釘付け。


「ん、ッン……ぁ、は……っはぁ……っん……く、ぁ」


正直言って、可愛い。
いかんせんタックルをかまされた状態のままだから、景吾は俺の上に跨ったまま。
俺の息子も既に準備万端なんですが。
景吾に怒られない程度に後ろを解し、もう3本目。


「……も、いい……ぁ、ッ……入れるぞ……っ、ぅ」
「え?! ……あ、うん……どぞ」
「っ……ぁ、あ、ああ……ッ!」


今日の景吾は大変サービス精神に溢れてらっしゃるようで。
自ら挿入をやってくれています、はい。
え? いつもと違い過ぎて逆に手が出せないんですけど。

でも、やっぱり初めての挿入が上手くいくはずもなくて。
半分ぐらい入ったところで景吾の腰が中途半端に止まる。


「ゃ、なまえッ……入んなっ……ひ、あぁああッ!?」
「っく、ちょ……ッ景吾、締、め過ぎ……!」


欲と苦痛に濡らせた綺麗なアイスブルーの瞳に堪りかねて、下から突き上げることで完全に一つになった。
色々と限界だったのか入りきったその瞬間に景吾は達して、急な刺激に俺も息を詰める。
荒い呼吸に真っ赤に染まった頬。
可愛くて仕方がない。


「〜〜〜〜ああ、もう!」
「ぅあ、! 、なまえッ……待っ、はぁ、あ、ッンン……!」
「ほら、景吾も! ッ、しっかり腰、使えよ……!」
「ああ、っあ、……んッあ! ひぁ……、っなまえ……ァッ、は」


玄関先でこんなに声上げてたら近所にバレんじゃないかなー……。
そう頭の片隅で思った、が。
俺の上で淫らで従順に腰を振る景吾を見てたら、全部どうでも良くなった
そこら中にさっき吐精した液を撒き散らして俺らは必死に律動を繰り返す。


「なまえ、なまえッ……も、あぁあ、ッぁ……イ、っく……っは」
「っん……俺も……! だから一緒に……な?」
「ふ、ぁッ……ぁ、あ……ン、はぁ、あああッ!」
「……っぅ、ぁ……!」


大きく背を仰け反らせた景吾のきつい中に釣られて俺も熱い欲をぶちまけた。








「――――…で?」
「……」
「もっかい聞くけど、結局どういう風の吹き回しだったわけ?」


場所を居間に移してのんびりとしながら、本日の本題に触れる。
俺としては御馳走様以外の何物でもなかったのは事実。
それでも、残る疑問は解決しておくべきだと思うのは当然ではなかろうか。


「……ん、が……って」
「……? ごめん、全っ然聞こえない……」
「っ……! 今日の授業に保健があったんだよッ!!」
「は? ……あ、……そういう……」


情事中よりも赤いんじゃないかって程顔を茹で蛸にした景吾。
大人びて見えてもやっぱまだ中学生。
保健の授業で興奮、てか欲情するらしい。
新しい(?)発見だ。




Allelopathy
-他感作用-



(保健の授業様様だな……正に俺得!)


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