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※足コキネタ※




この学校で忍足侑士という人間は良くも悪くも有名らしい。
高校になってから氷帝に入学して来た俺はこの噂をかなり後になってから知るわけなのだけれど。

入学して最初に話したのが忍足だった。
右も左も分からない俺に親切にも色々とこの学校の仕組みを教えてくれた。
その点においてはひどく感謝している。
その点においては、だ。


「なぁ、みょうじ」


氷帝の天才といえば校内は勿論他校にまでその名が知られている。
事実、テニスをしている時の忍足は男の俺から見てもカッコいいと思う。

2年に上がって同じクラスになってからはほとんど行動を共にしてきた。
流石に部活までは一緒ではないにせよ、そこそこ忍足という人間を理解していたと思っていた。

まあその考えは今まさに打ち砕かれたわけだが。
この恍惚とした表情で俺の脚を擦る忍足本人によって。


「みょうじ、無視せんといて……」
「……あ?」
「も、我慢……出来ひんねん」


舐めさせて、と吐息鼻息共に荒くして迫る様は普段の姿の欠片も見出せない。
足フェチだとは聞いていた。バイであることも知っていた。

だが、やはり知ることと体験することとは別物であることを痛感させられる。


「っはぁ、んむ……は……! ふ、……ぁ」
「聞く前に咥えてんじゃん」
「んんぁ、は……やっぱ、ええ……はぁ、脚……、ふぁ……ん」


部活用ジャージ、しかも短パンであることを良い事に膝下が好き勝手に舐め回される。
舐めるために支えるコイツの掌が汗ばんで気持ち悪い。

生憎、人に脚舐められて勃つような性癖を俺は持ち合わせていない。
どんな表情しているのかと興味本位で忍足を見下げて、俺は激しく後悔するはめになった。
不自然に盛り上がったジャージ。


「……うわ、勃起してるし」
「、みょうじ……も一個、ッはぁ……頼んでも、ええ?」


頼んでもいいかと聞いてきたにもかかわらずまたもや俺の意思は丸無視で。
いそいそと下半身の衣服を取り去った忍足は再び俺の真ん前に陣取った。
まだ少し理性が残っているのか頬がひどく紅潮させたまま目を伏せている。
この忍足に軽く眩暈を感じたが、それが何によるものか検討も付かなかった。


「あ、足コキ……して、んっ……欲しいねん」
「……はいはい」
「ンああッ! 、みょうじッ、の、ふぁッ……足、やぁ……は、ぁん!」


後ろに付いている腕が小刻みに震えて実に心許ない。
さらに日に焼けていない太腿も腕と同様に震えて、その反応は外見に似合わず可愛い。

だけれど依然として足の裏の感覚は不快。
唾液に塗れた俺の脚が今度は忍足のものを好き勝手に蹂躙して弄ぶ。
俺にこんな性癖なんてなかった筈なのに。


「ぅ、ああ、ッンあ……っふ、はぁアッ! あ、も……イっ、」
「どーぞ、ご勝手に」
「ひ、ぃあッ……、は……あ、ンんぁあっ!!」


容赦なくぶっかけられた精液は俺の足の裏を垂れて床に溜まりを作る。
粘性を持つそれは細く糸を引いて卑猥。
ここで一つ忘れてはいけないことがある。ここは教室だ。

別に俺は何も言ってはいないのに、忠犬みたいに足に付着した精液を舐め取った。
熱の籠った吐息と視線にぞくりと腰が疼く。
そして、全部綺麗に舐めたところで忍足は頬を染めたまま口を開いた。




特殊依存の果て
-異状事態発生-



(おおきに、また……ヤろな?)
(激しい眩暈に襲われる)


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