サンプルボイス

御影桜汰(みかげ おうた)
「おれは桜汰、閻魔のお抱え! よろしく、小春!」
「え、いいの!? やった〜! ありがと小春、うれし〜!」
「亡くしたからこそ簡単になくしちゃいけないってわかるんだ。百鬼夜行なんて絶対ダメだ……!」
「大丈夫――ウソ、ちょっとだいぶ泣きそうかも。泣いていい?」

三留小春(みとめ こはる)
「私は小春――三留小春っていいます。よろしくね、桜汰くん」
「七海音ちゃんどうしたの? ――一緒にお出かけ!? うん、いくいく!」
「よーし桜汰くんちょっとこっちこよっか! 大丈夫なんにもしないから……なんで逃げるの? ねえちょっと」
「……なんでもないよ。桜汰くんこそどうしたの?」

伊鞠(いまり)
「私は伊鞠なのだ〜!! 閻魔様でぬらりひょん、えらいのだ! あっ、瑠璃、瑠璃には弱いのだちょっと隠れさせアアアアーー見つかっ――!」
「わ〜い! 一緒にあそぼあそぼなのだーふふふ!」
「この私を本気にさせたらどうなるか、試してみるか。――二度はないぞ」
「しゅーん……しくしくなのだ……書類にお茶こぼしちゃったのだ……」

瑠璃(るり)
「あたしは瑠璃。今度茶屋に寄ってきな、おやつ出しといであげるよ」
「いいのかい? 助かるよ! 伊鞠を見つけたら教えておくれ。あいつよくサボるからねえ」
「なにやってんだいまったく! 危ないだろう!? 心配させないでおくれよ!」
「……! な、泣いてない――泣いてないから。放っておいて……」

キバコ
「俺、キバコ。牙の子キバコ。よろしく」
「焼き芋! え、いいのか? サンキュー!」
「……なんか聞こえるような気がするけど、気のせいだよなあ? うるさいなあ……」
「この感情、前にも抱いたことがある。――そうか、これが悲しいってことなんだ」

小町律(こまち りつ)
「小町律。名前ぐらいは教えてあげる。ボクがこんなサービスするなんて滅多にないんだよ。わかった?」
「これボクに? ふーん、貢物なんてお前少しはいいことするじゃない。ありがたくいただくよ」
「うるさい離せあいつを殺す!! 姉さんを侮辱するな!!」
「ちがうっ、うるさいっ、泣いてない! どっかいけ! ……ばかっ……」

メアリー
「わ、わたし、メアリーさん。今あなたの、うしろに……いますっ!」
「土日に揚羽と買い物にいくんです……! 早く週末にならないかな。ふふっ!」
「律のばかっ、なんでそんな意地悪いうんですか……!? もう知りませんっ!」
「揚羽と一緒にいたい、でも外の世界を知りたい。わ、わたし、どうすれば……」

安房充(あわ みつる)
「オレ、安房充。祓い屋やってる、よろしくな!」
「っしゃー! これでもう大丈夫だよな。助けられてよかった!」
「でも如月から聞いたんだ! 閻魔のお抱え、あんたが怪異の魂を壊して暴走させてるって……!」
「――ひ、い、いやだ、火だけは、それだけは、」

ルビア・シアリック
「ルビア! こはるもみつるもいっしょ、うれしいねー!」
「あのねあのね、みつるにね、ほめられたの。おそうじえらいねーって。えへへ!」
「わるいことしたらだめなんだよ! なんでわるいこと、するの!?」
「う、――おにいちゃん、シャオメイ、どこぉ……おなかすいた……」

九十九(つくも)
「もっ。もももっ。もっ(九十九だ。それよりはらへり。林檎くれ)」
「も? もっ、もっ(いいのか? ありがと、ありがと)」
「ももっ! も……!(流星は親友だ! 離せ……!)」
「もも、も――(ずっと一緒。だから泣くな――)」

鉄球ちゃん(てっきゅう-)
「てけりり!」
「りり? り! てけり〜!」
「てけり、り! りり!」
「り……」

如月(きさらぎ)
「やあ、はじめまして巫女椿の先祖返り――僕は如月。よろしくね」
「わあ、派手に暴れちゃっていいんだ! それならそうするよ」
「貴方に話しても理解できないだろう」
「また今日も救いだせない。明日も、明後日も――」

花氷棗(かひょう なつめ)
「僕、花氷棗いいます。"はなごおり"やのうて"かひょう"やからね。よろしく三留先輩」
「今日いいレコーティングできてなあ、結構嬉しいわあ。今歌ってもいい感じになるかも。へへ」
「怪異なんて全員ド屑ばっかやろ、つきあってられんわ」
「……どうもせえへんし……なになんか用……」

伊呂波(いろは)
「伊呂波だ。私になにか用があるのか」
「……ふ、よく笑うのだな。いや……なんでもない」
「いいから離せ。やめろといっている。しつこくするなら薙ぐぞ」
「……なぜ……こうなってしまうのだろうな……」

糸魚川寧々(いといがわ ねね)
「糸魚川寧々。私と仲良くしたってなにもないわよ」
「ふふ、朱雀、どうしたの? あたたかいわね、貴方は……」
「もういいから黙って。貴方のそれは弁解にも満たないただの暴論。反吐が出る……!」
「本当は戦いたくないけれど――仕方がないの。ごめんなさいね」

三澄すい(みすみ-)
「わたくしは三澄すいと申します。貴方の名前も教えてくれると嬉しいわ!」
「まあ、よろしいんですの? ふふ、素敵な贈り物をどうもありがとう!」
「そのようなこと――おっしゃらないで! わたくしにだって堪忍袋の緒ぐらいありますわ……!」
「歌を歌いたい――貴方と一緒に。ゆるしてくれる?」

莉々クルルシエル(りり-)
「怪盗ジャスミンの名前、いわないでっ。ほんとの名前は莉々クルルシエル! 莉々って呼んで!」
「ふふーん、どうすごいでしょ? 莉々、カード遊び好きなんだもんね〜っ」
「やめてっ!! 晴馬を傷つけないで!! ちがう、この子は晴馬なの、そうなんだから……!!」
「そんな、つもりじゃ、ごめんなさ、ごめ、」

四ツ谷畢巳(よつや ひつみ)
「"俺"の名前を知りたいなんて"おもしれー女"っすねアンタ。四ツ谷畢巳。綾儺晴馬じゃねーからそこんとこよろしく」
「ギャハハハ〜!! バッカでやんのアーーホ!! なぁ〜にやってんすかぁ〜!?」
「どいつもこいつも晴馬晴馬晴馬――俺はあいつの代わりじゃねーんだよ……!!」
「別に嫌いじゃねーから。お盆にはちゃんと弔ってやらないと。当然のことだろ」

百鬼立夏(なきり りっか)
「アタシ、百鬼立夏。ヨロシク。……そう、三留小春っていうのね……」
「え〜、いいじゃないの伊呂波ちゃん! 一緒にブティック巡り楽しみましょグエッなにするのよ!!」
「アタシアンタのこと嫌いだわ。あれこれ好き勝手してくれてほんと頭にくる」
「ちがうちがうこんなの千冬じゃない千冬はもっともっともっと――」

天野流星(あまの りゅうせい)
「流星! 天野流星! よろしくな!」
「オレ林檎好き! くれんの? やりー! 九十九、一緒に食うぞ!」
「離せっ、この〜〜!! オレに指図すんな〜〜!!」
「おまえ、おいしそう、だなァ」

津辻一冴(つつじ いっさ)
「え、僕? 津辻一冴。よろしくね〜」
「あはは、京先生なにやってるんですか。あ、ツボに入ったかも。ふ、ふふ、あはは、」
「……ちょっと口閉じよっか? ね。うん? ううん、怒ってないよ。ふふ、どうしたの?」
「……少し寂しいなって、思うことない? 三留さん。……あは、そうだよね。似た者同士だよねえ、僕ら」

京京(かなどめ けい)
「ヒッ、な、なに……。京京。それじゃ……」
「んだよ桜汰お前赤点かァ〜? せっかく俺が教えてあげたのに、いつもどおりの点数とりやがってこのこの」
「……ッ、俺はいいけど、家族や友人のこと、馬鹿にするな……!!」
「――おぇ、あ、いや、なんでもないだいじょうぶ、みないで、」

羽豆小市(はず おいち)
「え、えっと……ボク、小市っていいます。伊鞠さまのお手伝いをしています、よろしくお願いしますねっ」
「わあ……! 手伝ってくれるのですか? ありがとうございます小春さま!」
「伊鞠さま、これ以上隠れるのならボク、怒っちゃいますよ。……伊鞠さまっ」
「目に隈? いえ……気のせいだと思います。泣いてしまうようなこと、ありませんでしたから。お気遣いありがとうございます」

綾儺鐵(あやな くろがね)
「あ、小春さん。おはようございます、早いですね――ボクですか? 今日は休講です。ふふ、ええ、いってらっしゃい」
「悪戯するのならこちらにいいものが……え、楽しそう? ふふっ、そうでしょうか。気のせいですよ。ふふ……」
「貴方にボクや晴馬のなにを理解できるというのですか」
「…………もう……ぜんぶ……どうでも……」

綾儺晴馬(あやな はるま)
「俺晴馬、綾儺晴馬。ここに地縛してるしがない幽霊。三留さんだっけ? よろしく」
「ヒヒッ、莉々お前ババ引いてやんの〜! ア〜ハハ、おもしれー!」
「……ほんと……ムカつくことばっかだよな。嫌になるけど仕方ないよ」
「ずっといっしょにいたかったけど、りりがぶじならまあ、それで、」

瑠璃七海音(るり ななみね)
「私、瑠璃七海音。妖怪とか、不思議なものがだーいすき! よろしくね、桜汰くん!」
「そう! かいなでっていうの! トイレの花子さんもいるかもしれないし、今度旧校舎いってみようよ!」
「私にも小春ちゃんを守らせて。守られるだけなんて嫌!」
「どうして、ずっと、隠してたんですか……?」

瑠璃六海乃(るり むつみの)
「小春お姉ちゃん、どうしたの? あたしになにか憑いてたりする? えっ、なんで動揺するの」
「わ、わ……! 天野くん、あたしにも九十九ちゃんが見えるよ、天野くん! 被り物してくれてるだけだけど……!」
「お姉ちゃん!? また本散らかしてもうっ、ちゃんとお掃除してよ!」
「天野くんって、いっちゃった。流星くんって呼んでたのに」

小町紺(こまち こん)
「私は紺、律の姉です。よろしくお願いしますね、小春ちゃん」
「京さんこんにちは今日もかっこいい顔と健脚!! この一撃受けとめられますか〜!?」
「どんなに仲良くなってもね、友達が家族を踏み越えることはないでしょう。そういうことよ」
「情けないですね私、泣いてしまうなんて……珍しいんですよ、普段はこんなことないんですから」

駿河暁彦(するが あきひこ)
「僕は駿河暁彦、キバコの親友さ! よろしく〜!」
「いや〜、幽霊って気楽でいいよね。ふわふわお散歩楽しいよ、小春も幽体離脱してみる?」
「変わったね……本当に。ちょっと理解できそうにないな」
「ずっと、待ってるよ。ずっと隣にいる……。それが僕にできることだからさ」

ミキ
「ひゃっ! なななんですか……っ。僕? ミキです、獄卒です……よろしくお願いします」
「獄卒で馬頭のミキの正体これ見たり! なにを隠そう酒呑童子じゃあ〜! 神酒じゃぞいっ!」
「ふんふふ〜ん、買い物は楽しいのう、現代は愉快なものでいっぱいじゃ〜!」
「……まさかお主とこんな形で相見えるのは思わなんだ。どうして話さなかった?」
「今宵は月が綺麗じゃのう。……あのときの戦の日も……こんなふうに月が綺麗じゃった」

日永小菊(ひえい こぎく)
「あたしゃ猿夢、葬儀屋の日永小菊でさァ〜。お代は物々交換でもなんでも、先祖返りサマ?」
「次には活け造りでさァお客様〜。ほらほらいいんですかい、このままじゃ真っ赤に咲いてしまいますぜ!」
「ふーん、こりゃあ耳を塞ぎたくなるいや〜な話ですねぇ。こういうのはあまり好みませんなぁ」
「サービス精神は大事でさァ先祖返りサマ。当然お心残りはないかちゃあんと確認してますぜ?」

猫田万桜(ねこだ まお)
「ボクは万桜、野良猫猫又の万桜さ! よろしく小春ねーちゃん!」
「大助や小春ねーちゃんと知り合えて嬉しいんだ、ひとりぼっちじゃなくなったもの!」
「千年生きてるボクにだって怒りの感情ぐらいあるんだけど? これ以上いらないこといったらひっかくぞ!」
「もう……わかってるんだけどさ、また会いたいなあ、会いにきてくれないかなあって思っちゃうんだよね。へへ、おかしいの」

竹虎大助(たけとら だいすけ)
「竹虎大助。小春おねーさんっていうの? よろしくね」
「うん、万桜はぼくの大切なともだち……。ずっと、ずっと、一緒にいてね」
「小春おねーさんも桜汰おにーさんもみんなみんな万桜と仲良くする、万桜が離れちゃう、そんなのいやだ、どうにかしないと」
「……まだ……帰りたくない……。"ぼく"を見てくれるのは万桜と小春おねーさんたちだけだから」

地球儀さん(ちきゅうぎ-)
「およ〜っ? こんな秘境にお客様がくるとは! ようこそおいでくださいました、あちしは地球儀の付喪神――地球儀さんとお呼びくださいであります!」
「椿原の皆さんは植物を大事にしてくれるから感謝感激でありますよ! 自然を大事にすることは地球を大事にすることと同じでありますからして!」
「九十九殿が無理をなされば流星殿が悲しむであります! 体は資本でありましょう!? 付喪神なら尚更であります!」
「こんな赤い空、本来の地球では――なんとかしないと」

鈩円果(たたら まどか)
「初対面。名前、教示、要求。自分、鈩円果。親交可能?」
「紗依、称賛、自分、歓喜。彼女、一生懸命。紗依、歓喜、自分、共感」
「霊術、解呪、無理。否、実力行使可能。他人、激怒、禁止。苦痛、矛先、貴方。……ね?」
「足、制御不可能。足、口、不便。余儀、皆無」

蘇我紗依(そが さより)
「ここに人間がくるなんて珍しいな、赤松に用があるのか? 違う? へっ、私の名前!? そ、蘇我紗依……なに、なんの用なんだ……!」
「別にこれぐらい、大したことじゃない。……褒めてくれたのは、その、ちょっとは嬉しかった。あ! 頭なでるな! ちょっとはっていってるだろ!」
「お前には教養がないのか、窮鼠猫を噛むという言葉を知らないんだな。そのまま訂正しないなら思いきり噛みついてやる!」
「…………ね、ねえ……これ、どうしたら……わた、私は……」

千竈赤松(ちかま あかまつ)
「おう、莉々じゃねぇか。どうし――んっ、お前ら誰だ? ふーん、莉々の友達! オレは千竈赤松、"器"専門の芸術家。よろしく!」
「あっはっはっは! おもしれーやつだなぁお前! 気に入った、今度化粧教えてやるよ。顔を描くのは得意なんでね」
「あーん? オレ様にケチつけようなんざ付喪神になっても早いっつーの。どうせつけるなら実力上げてからにしな、小童!」
「……オレらしくないね、こんな顔。やめだやめ、酒でも飲んで忘れようぜ!」

花氷茘枝(はなごおり れいし)
「君がかの先祖返りである小春くんか。――今まで棗と仲良くしてくれてありがとう」
「執筆作業のあとのコーヒーはいいものだ。碧くん、きみも一緒に休憩したまえ。ずっと気をはっていては疲れるだろう」
「この私に反抗するとは、ずいぶんと生意気になったものだな、棗……!」
「う……。あまり好きではなかったのか。喜んでもらえると思ったのだが、そうか……」

浦見真宵(うらみ まよい)
「こんにちは、花暦から遣わされました浦見真宵です! 魂が壊れているのはこの怪異さんですか? 極楽に送りますね!」
「はるちゃん先輩、あたしと同じ学校にいたんですね! それじゃあいつでもお話できますね、えへへ、嬉しいです!」
「も〜! あたしがまだ未熟だからって信頼してもらえないのはイヤです! くろ大先輩のバカ〜!!」
「あたし、家族になれてますか? えへへ……自信がなくて……」

蔓(かずら)
「わらわは蔓じゃ。わらわが一人の人間を気に入るなんて滅多にありんせん。光栄に思いなんし」
「今日は茘枝に"でえと"させるのじゃ。ふふん、思う存分振り回しんしょう!」
「わらわは土蜘蛛でありんすよ。愚弄したのならそれなりの覚悟は持っているんじゃろうな」
「わらわだって、一人悲しゅうすすり泣くときぐらいある……」

碧(あお)
「碧です。顔なんて覚えなくてもいいですよ。どうせ最初で最後ですから」
「茘枝の仕事が終わって俺も暇になって――こうやって午後にゆっくりしているときの静けさほど心地いいものはありません」
「伊鞠! 貴方はまた仕事をほったらかして……! いつもいつも瑠璃や小市に迷惑かけて、謝罪の言葉の一つぐらいいったらどうなんですか!」
「時々、生前の伊鞠を思い出す。……思い出したくもないのに、頭にふっと浮かび上がってくる」

阿駒(あこま)
「わ〜っ! ど、どうしよ〜っ!? 吽駒、ぼくたちのことバレちゃってるよ!」
「みつるさま、ぼくたちのこといつもピカピカに磨いてくれるからだ〜いすき!」
「みつるさまのともだちを連れてくな〜っ! 名前ぐらい名乗ってよね!」
「思い出せなくなるぐらい、ずっと昔から見守ってきたんだ。だからずっとこの地が平和であってほしい」

吽駒(うこま)
「はわわ……ど、どうしましょ……!? 阿駒、ぼくたちのことバレています!」
「みつるさまはいつも懇切丁寧に神社全体をお掃除してくださいます。感謝です」
「みつるさまのご友人に手を出さないで! まずは名乗るのが礼儀です!」
「思い出せなくなるぐらい、ずっと昔から見守ってきました。だからずっとこの地が賑やかでいてほしい」

ナナシ
「あんたが噂の先祖返り様ですか。私はナナシ、まあ適当によろしくですよ」
「最近、友人と焼き芋屋さんにいってですね……嬉しそう? そりゃそうだ、ずっと夢見てたものですから」
「お前は私と違ってちゃんとした人間なんですから、もっと、はっきりと! 人間らしく生きたいっていうですよ!!」
「なんだかんだでこの姿も嫌いじゃないですけど、やっぱり羨ましいですね、"人間"が」

ルー・ユーゴ・花一華(はないちげ)
「え、えっと……ぼく、ルー。ナナシのともだちで……よろしくお願いしますっ」
「ぼく、勉強するのが好きで……あまり戦うの得意じゃなかったんだけど、これならってものを見つけたんだ。爆弾作り!」
「夢は、必ずしも現実から逃げるためのものじゃないよ……こんな風にぐちゃぐちゃにしていいものじゃない!」
「帰ろう。信じれば願いが叶う……って、わからないけどさ、信じなきゃなにもはじまらないよ、きっと」

宮井鳥累(みやいどり かさね)
「……貴方は……? ……私? 私、は……コトリ様と呼ばれていて……」
「ここのスペース……日当たりがよくて。……よく……昼寝をすぴ〜〜」
「妙さんを傷つける人は、……嫌いです」
「でも、外に出れば、みなさんを傷つけてしまう――みんな口から泡を出して、だから、」

妙(たえ)
「学校お疲れさま、小春ちゃん! かき氷食べてく?」
「私、こうして小春ちゃんや累とお話できることが嬉しくて――え、なに、累のこと? ぴゃっ……え、えっと……ノーコメントでお願いします!」
「かき氷作ってるだけじゃありません――ちゃんと戦えますから!」
「私の欲深さが累を傷つけてしまったこと、今でも後悔してる。謝らなきゃいけないのは私のほうだよ」

深塚アンリ(みつか-)
「僕〜? 深塚アンリ! コハルだっけ、よろしく〜」
「僕ちゃん自由がだーいすき! 束縛されるモノ全部だーいきらい! ねーねーコハル、俺様と空中散歩しよ〜。だめ?」
「ニンゲンのこと傷つけるお前、マジ無理。あたくし様が大人しく従うと思ってんの? バッカみたーい」
「ねー、プリン作ったげるからずっとここに通ってよ。おねがい〜」

ナイアー
「ミーはナイアーといいマース。ミス小春、ベリィロングにおつきあいくださるとハッピーデース」
「ローズのクックするクッキーはベリーヤミーなんデースよ。どうでしょう、お一ついかがデースか?」
「ヒューマンをシリアスでラブしたことのないアナタにはわかるはずもない。カオスしかないアナタにとやかくいわれたくない!」
「ドリームはいつかウェイクするもの。そう、知っていても――」

ローズ・クルルシエル
「あら、貴方が巫女椿の先祖返り? 私はローズ・クルルシエル、祓魔師のリーダーです。よろしくお願いいたしますわ」
「私、お菓子作りが好きでね、チョコチップクッキーを作ったの。小春さんにもどうぞ、みなさんで食べてくださいな」
「もう、全部、手遅れなの――! ここまできたら最後まで貫きとおすほかないでしょう!? お願い、邪魔しないで!」
「ああ、私、ずっと貴方を抱きしめたかったの……それだけだったのに……」

ルーシオ・クルルシエル
「ああ――自己紹介しないといけませんね。私はルーシオ、ナオナル島より遣わされた祓魔師です。どうか貴方に加護がありますよう」
「神は信じていませんよ。これは祓魔師の制服です、怪異を退ける効果があるんですよ。でもそうですね、神がいればきっと素敵な世界が待っているのでしょう」
「小妹、毎日毎日バイト先にくるのやめてくださいませんか。……聞こえなかったんです? やめろって、いってるん、です!」
「……殺されるのも、しかた、ないよな……ごめ、ん……なさ……」

小妹(シャオメイ)
「ワタシは小妹! 祓魔師じゃなくてキョンシーアルが祓魔師のメンバーアル! 小春〜、今度横浜の中華街連れてくアル〜!」
「おっ、あそこの販売機お釣り残ってるアルラッキー! デデデッ、テメールーシオなにするアルか!!」
「なんで泣かないアルか。人間なんだから少しは意思表示しろっていってるアル。お前はワタシと違って泣けるだろ」
「ワタシにだってこころぐらいあるアル、……にげて……」

夜金健太郎(よがね けんたろう)
「おれ、夜金健太郎っていいます〜。えーとなんだっけああそうだ小春ちゃん、小春ちゃん、これからもよろしく〜」
「お嬢様〜! 見て見て、いいクッキーいただいちゃったよ〜! 一緒に食べよ!」
「おっ、おれを勝手に眷属にするなっ! 仕事ブッチしたしなんか歯は伸びるし悪いことばっかで最悪だよバカ〜!!」
「……もう……やだ……じゆうになりたい……」

一儻墨佳(ひともし もか)
「えっと、三留さんでしたよね。いつも応援してくれてありがとうございます!」
「私、毎日楽しいんです。たくさんの人に支えられてmocaとして活動できて――幸せです!」
「いうこと聞かないならまた"三回回ってワン"させますよ……?」
「まだ――まだやれる。もっとがんばらなきゃ。ここの演技、原作と全然違う……!」

一儻沙耶(ひともし さや)
「あ、あの――わ、わわ、わたし……沙耶、沙耶です。一儻沙耶ですっ……」
「健太郎さんがいてくれて、以前と比べてすごく楽しくて……だ、だから……ありがとうございます……っ」
「心配、させちゃだめ! わたしと一緒にごはんを食べて、お風呂に入って、おやすみするんです!」
「ない、ないてま、な゛、う、う〜〜……っ」

夜野聖(やの ひじり)
「夜更けに申し訳ございませぬ、現世の子。吾は僧をしております夜野聖という者です、どうか一晩泊めていただけはいたしませぬか」
「うふふ、御空の童は時が経っても変わりなく愛おしいものですな。ああルビアさん、いかがされましたかな?」
「あれまあれま、怒り狂ったお顔をされてどうしましたかな。――不愉快非愉快はこちらもですぞ。娘をとられて恥をかいてはいけませぬなあ」
「あのような童がいることに涙ほろろもいいところでございます。……早急になんとかせねばいけませんなあ」

虹島なる(にじしま-)
「なる! なるだよ! 小春おねえだったよね、トモダチになってくれる……?」
「聖おにい……! まってたよ! ねえねえっ、前のおはなしのつづき、聞かせて!」
「お、おにい……? ――ぎゃっ!? 今日は台風だよ!? まいにちこなくってもいいんだよ!」
「白いおくすりもむずかしいテストもだいっきらい。――たすけて……」

椿院麻樹(つばきいん あさき)
「"はじめまして"小春ちゃん、俺は椿院麻樹。きみを殺しにきた!」
「京先生――あれ、どうして逃げるんですか。ひどいなあ〜、俺なにかした? 一緒にお昼食べたいだけなのに」
「その場所に俺がいたいわけじゃない、なりかわりたいわけじゃないし、ただ最初から俺が俺であったらって願ってしまうだけ。この気持ち、あんたには理解できないよな」
「あー、はは、これはしんじゃう、かも。でも、さあ、いいよね、こうして記憶にのこったら、さあ――」

京あんじゅ(かなどめ-)
「あなたが三留小春様? わたしの名前は京あんじゅです――ずっとあなたにお会いしたかったのです!」
「小春様っ、あれはなんですか? モック……ごはんを食べるところなのですか? あっ、小春様、あちらは!? はわ〜……知らないものがたくさんです……!」
「なんでっ、そういうことをおっしゃるのですか……!? 麻樹様のいじわる!」
「――だいじょうぶです。ほんとうに、ほんとうに。みんなのためですから」

御空心(みそら こころ)
「え、俺? あー……俺、御空心。えーと……よろしく?」
「(もぐもぐもぐもぐ)……ねえきみ、ここのパンおいしいんだよね。ひとつあげるから今すぐ食べてよ。だめ?」
「なんできみがここにいるの……。ほんとうざい、近寄らないで」
「エルエルや畢巳たちと一緒にいるだけで、今はいいかな。楽しいし……ふわ〜」

エルエル
「あら……珍しい、生者のお客様ね? ワタクシはエルエル、67代目ミカエルですわ。よろしく遊ばせ」
「オーホッホッホ! バッカですわあこの青亀使い! ワタクシの運転技術についてこれると思ったんですの〜!? あっバナナ――クソーッですわ!!」
「このアマワタクシの大事な友人を馬鹿にしてからに――覚悟はできていますわね? ド腐れ野郎!」
「どうして今までおっしゃってくれなかったの!? ずっと貴方に焦がれていたのに――!」

マリー
「ふーん、いい名前だね。あたしはマリー、よろしく」
「うん……そうだよ。エルエルは自慢の友達。わかってくれて嬉しい」
「お前のことは絶対許さない……!! 誘惑の悪魔、メフィストフェレス!!」
「ごめん、ごめんね……迷惑かけてばかりで……」

ジョン・ドゥ・ファヴ
「おや、これはこれは、先祖返り様ではないですか! そうだ、自己紹介をしていませんでしたね。ワタシはジョン・ドゥ・ファヴ、誘惑の悪魔メフィストフェレスです。どうかお見知りおきを」
「ええそうですよこれがかの有名な高級ポテトチップスです――エルエルサン、どうです? これと一緒に自堕落な生活を送るというのは?」
「生憎今はニンゲンに興味を抱いてましてね――勝手に触れるでありませんよ、下卑た者ども」
「悪魔がニンゲンを愛するなど、なってはならないのにねえ……」

おにぎり
「吾輩はおにぎりである。平伏せ、ニンゲンども――! ナアーッ!」
「! そ、それはにゅ〜る……! 吾輩に献上するというのか? ふん……いい心がけだな。ありがたく受けとろう」
「貴様は吾輩の家族に手を出した天敵だ! 姿を見せて無事で帰れると思うなよ……! ――同胞たちよ、力を貸せ!」
「フン……あれしきのこと痛くも痒くもないっ。……ナア〜……(※注射後)」

三留千冬(みとめ ちふゆ)
「アナタが桜汰ちゃんね? 小春がいつもお世話になってるわ! あたし千冬、よろしくね。うふふ!」
「立夏ちゃ〜〜んっ! 十年も経てばコスプレ服のラインナップも変わるのね! てことでこれメイド服。着、て(はーと)」
「あたしの家族に手を出さないで――アナタの運命、ねじ曲げちゃうわよ」
「ずっと、ありがとうね。……これからはみんなでたくさん思い出を作っていきましょ。ね」

佐藤丞(さとう たすく)
「おー、おはようございます! 元気な挨拶が一番! よくできました!」
「京先生〜っ! お昼一緒に食べませんか!? あっ、椿院先生も一緒にどうぞ! ……どうでしょう?」
「そんな身勝手な理由で、やばそうなことされてたまるか……! オレの体を勝手に使うな!」
「かなどめ、せんせ……ナダちゃんも、なんでここまで……あぶないじゃないですか……」

ナダ
「先祖返り、貴方に止めてほしいことがある。――"神々の黄昏"を」
「丞は実直な人間だけど、だから信用できるって思ってる。……後ろ? ――盗み聞きするな!」
「"大いなる冬"を起こしてなにになる……! 貴方の悪戯でどれほどの命が失われるのかわかっているのか!? 走り回るのもいい加減にしろ、ラタトスク!」
「違う、違うんだ――本当の冬はもっと儚くて、綺麗なものだよ。貴方のせいじゃない、僕が守れなかったんだ」

アルジャーニャ・G・ラダー
「やあやあ、はじめましてこんにちは。オレはアルジャーニャ・G・ラダー。なにか知りたいときはお任せを。なんせラタトスクだからさ」
「あれ〜っ、小春嬢奇遇だなあ! おっ、桜汰坊とデートかい? いいねえ、仲を深めるのはいいことだ。あー、小春嬢がフリーだったら口説いてたんだけどな〜。残念!」
「誰かを悲しませるためだけに存在してるこんな施設、なくなっちゃえばいいんだって。――はい、スイッチオン! どっか〜ん!」
「なんで、泣いて……。お嬢はずっと雪を見たかったんだろ? だからフィンブルヴェトを――違う? 違うって……――」

19番(じゅうきゅうばん)
「あ、あなたは……? みとめ、こはる……。わたし……わたしは19番。生体番号19番、です」
「小春お姉様もアルお兄様も物知りで羨ましいな。わたしもここから出られたら、地上について知られるのかしら。きっと素敵な場所なんだろうなあ」
「もうっ。これでアルお兄様が怒られたら、わたし、泣いちゃうんだから! ……なんで笑うの〜!? 笑うところじゃないわ!」
「空が悲しんでる――風が泣いてる――"雪"ってこんなに悲しいものだったの?」

ユウアン
「アー、待っテ、今片づけるかラ……っテ、お客さン? おれユウアン、あんたの名前なんてーノ?」
「おれ、嘘ついてるのわかるんだよネ。そういうの目聡いからサ。ちゃんと謝ってくれれば全然いいかラ、話してくれると嬉しいんだけド」
「信じてたのニ、……嫌いダ……大ッ嫌いダ!! 顔も見たくなイ!!」
「ゃ、こないで、こないで、ゆるして、ごめんなさい、っひゅー、ぜ、がふ、ごほ、」

シャルル
「わ、わー、し、シャル、ル――ううーっ、○※△♪■――チキュウゴ、むずかしい! わーしゼンゼンわかんない!」
「地球きて、ユウアン、ナダ、トモダチたくさん。わーし、ウレシイ!」
「ヤクソクした、ユウアンのほう。ユウアン、ウソつき、しないのにっ」
「ウソついて、ごめんね……」

邑楽調(おうら みつぎ)
「僕ですか〜? 邑楽調です、清掃担当の黒衣してます〜。よろしくお願いしますね〜」
「はいっ、お米は本当に最高なんですよぉ! 見てください、椿原で生まれた花の綾という品種です〜! もうツヤが綺麗で味も甘くておいしくて〜!」
「貴方のこと、少し苦手かもしれません……が、折り合いつけていかなきゃですよねぇ」
「笑ってばっかりじゃないですよぉ。……悲しいです、でもこんなときこそにこっと、ね」

長谷川花代(はせがわ かよ)
「ウワサの先祖返りがこんなフツーの女の子だったなんてショックだな〜! え、あたし? 花代!」
「そーだよ、あたしすごいんだよ? なんたってお医者さん志望だったんだからね! ふふん!」
「みつぎくんはフツーだけどあなたはフツー以下だよ、呆れちゃう。ばーか、ざぁーこ!」
「ゆるしてくれてもあたしがゆるせないんだよ。何回謝ったってゆるせないよ、自分のこと」

蛇草くくり(はぐさ-)
「ウチ、くくり! お近づきの印に写メ撮ろ! ハイ、チーズ!」
「アハハ、小春っちってば褒め上手〜! このお店SNSで見かけただけでウチがなんかしたんじゃないよ〜。でも、ありがと!」
「もう我慢できないっ。平和が一番だよ、反抗しよう、あけび!」
「やっぱみんな笑ってるのが一番だよ、ほんとのみんなでさ。あー、この景色、宝物だ……!」

朝月あけび(あさつき-)
「貴方が小春殿でござるか? 拙者、朝月あけびでござる。アイドルで……ダンスが得意なのでござるよ」
「ひゃ〜! やっぱり時代劇はいいでござるな〜! このニホントウ、キモノ、そしてニンジャ! すっかり魅了されたでござるよ、ニンニン!」
「すきなひとを救うことのなにがいけないのでござろうか。拙者のこの行いに間違いがあるのでござるか」
「僕ももう、夢から覚めたい――」

甲斐蘭丸(かい らんまる)
「三留さん、"こんばんは"。今日もいい天気ですね〜。……え、今は昼? "ああ、つい。うっかりしちゃいました"」
「今日も平和でなにもなし。"悪いこと"ですよ本当に」
「あは――はははっ――これが暴れずにいられるかっての!! 世の中善人ばかりじゃねーんだよ、夢ばっか見やがって冷水ぶっかけてやるよ!!」
「僕、ちよちゃんを守れるならそれでよかったんだよ……」

信楽八千代(しがらき やちよ)
「信楽八千代です。信楽組も、八百寺組と同じように"悪いことしない極道"だよ。安身安全、だよ」
「和心藹々なのはいいこと、だね。……"和気藹々"? あ。あはは……」
「どうして中途半端なままやめちゃうの……? 甲斐くんの気持ち、こんなものじゃないよね?」
「らんちゃんの隣にいられるようになりたかっただけなの、でも、これでよかったんだね」

鶫平臣(つぐみ ひらおみ)
「ひらおみ! つぐみひらおみ! えーと……おまえ名前なんだっけ? ――こはる! こはる、よろしくーっ」
「ばーさんのシチューめっちゃうまいよ。キノコのシチュー。フツーにうまくてさー」
「は〜? やだよ、やんないもんねー。今そーいう気分じゃねーから」
「ヒラオミ? 誰それ? それよりさー、ミトメコハルって誰? そいつ殺しにきた!」

パルフェ・グラス
「あたしかい、パルフェ・グラスだよ。森の奥に隠れ住む孤独な魔女さ」
「こら、あたしは"ばーさん"じゃないだろう。――そうさね、ちゃんといえるじゃないか。名前はちゃんと口にしな」
「お前は平臣のことをどう思ってるんだい。創られた存在でも命は命、この子は人間、そうだろう」
「こんな老いぼれた魔女に構うなんざ、とんでもない物好きがいたものだよ――」

納守千賢(いりもり ちさと)
「人にものを尋ねるときは自分からだって教わらなかったワン? う……。い、納守千賢……。消しゴムぐらいは貸してやるワンッ」
「!! かわいい柴犬! おねえちゃんのわんちゃん!? ――はっ! げほんごほん!」
「ワンのともだちをいじめるなだワン! カミカミだワン、ポチ太郎! がうーっ!」
「や、やだぁ……ポチ太郎とはいっしょだもん、やだやだっ……!」

納守柳楽(いりもり なぎら)
「わは〜っ、こんにちは! 気をつけて通学してね〜。え、おじさん? おじさんはねえ、サボリ中――げ、蘭丸くん!? うひゃ〜、ごめんちゃーい!」
「蘭丸くん……! 珍しくぼくのこと褒めてくれてる!? 嬉し〜! ハグしよ――グエ〜ッ、そんな全力で拒絶しなくても〜」
「ならきみが夢子ちゃんを目覚めさせてくれるの? 無理だよね? 簡単に協力するなんていわないほうがいいよ」
「久しぶりに笑顔が見たいな。――おはようっていってよ、夢子ちゃん……」

納守夢子(いりもり ゆめこ)
「では、改めまして――納守夢子だ。獏の指揮を執っている。小春といったかな? よろしく頼むよ」
「きみは千賢の友達だったかな。孫と仲良くしてくれてありがとう。誰に似たのかつんけんするところがあるが、これからも仲良くしてくれ」
「夢は見させるものではない、自ら望むものだ。確かに現で生きていれば苦しいことがあるが、それが愛おしいものではないのか!?」
「――おはよう。ふふ……ずいぶん長く眠っていた気がするよ。ずっと隣にいてくれてありがとう、柳楽」

ユエ
「こんな遠方の異国までヨウコソ、先祖返りサマたち。ボクはウーユエ、四凶の間の番人。よろしくお願いスルヨ」
「フーン、美人コンテスト……今の世デハそのようなモノが開かれているんダネ。……え、ボク? ボクはイイヨ、この美貌は本来のモノじゃないカラ」
「ボクの友人を傷つけないデ。――月と互いに魅入り魅入られたこの力、アナタにどこまで通用するカナ」
「思う存分傷つけてクレテ構わナイヨ。どうせ死なないのダカラ。……躊躇してイルノ? ホラ、早く」

ジャック・タリスカー
「はじめましてっ! お名前なんていうんですかぁ? ふん、ふんふん、小春ちゃん! あたし、ジャック・タリスカー。ジャックちゃんって呼んでくださいねっ」
「えへへっ、そんなに褒められると照れちゃいますぅ〜! えー、ジャックちゃんのことそんなに好きなんですか? うふふっ」
「……なーんにも調べてないこと丸わかりなんだけど。そんなあんたにユエさんのなにがわかるの?」
「好きになったから、好きになってほしいから心配してるわけじゃないのにっ……もっと、単純なことじゃん。もっといわないとわかんない……?」

品矢柊(しなや ひいらぎ)
「はじめましてかな、先祖返りさん。僕は品矢柊、品矢家の当主です、よろしくね」
「御門の悲しむ顔より笑顔が見たいな――だからどうか笑って、僕の親友」
「…………いつから……僕のこと、信じられなかった? ……どうしてそんな顔するんだ……!」
「彼の記憶の一欠片にでもなれたらいいのだけど、百年しか生きられない僕ら生者には難しい話。わかってるつもりではあるんだけどなあ」

海柘榴侘助(うみざくろ わびすけ)
「いらっしゃいませ〜! なにかお買い求めですか? ……? どうかしましたか?」
「椿原はいいところですね〜! どこかしこで花が元気にしています。小春、見てください、たんぽぽです! 綺麗ですね〜っ」
「あの人、なんだか、嫌です……。悪意がないのに悪意があるような……。近くにいると萎れてしまいそうで」
「酷なことをいっているのはわかっています。でも、どうか終わらせて。マリーの手で手折ってほしい」

ホワイト・フール
「なまえ……ホワイト。……んー?」
「……うん。いろんなもの、たくさんみれる。だからうれしい」
「…………むう――ぐだぐだいってないではっきり嫌いっていったらどう? かわりにいってあげよっか、きみのむやみやたらに沸騰してる頭が昔に見た蛆虫みたいでだいっきらい。クソほども同情できる要素がないけどどうしたらいいかわからないや。ああ、きみもわからない? 奇縁でいいね、同類だ!」
「…………きょうみ、ないからしかたないけど。"もうもくはくち"じゃ、や、だな……」

イセ
「気分がいいから教えてあげる。わたしはイセ。お兄ちゃん共々よろしくね? 先祖返り!」
「あー、すっきりした! やっぱり"遊ぶ"のはいいわね、新鮮な血も拝めるし! あはは!」
「こいつら全員ムカつくしあんたもいなくなったらいいって思ってるでしょ、"遊んで"いいわよね、いいっていいなさいよ、ほら早く!」
「結局さいごはひとりになるのね。あーあ、つまんない」


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