フードクラッシャー
如月ちゃんと伊呂波ちゃんが食事を持ってやってきた、途端に足場が曲がり、気づけば冷たい床と抱きあっていた。 なにをいわずとも栄養失調である。ぱんぱかぱんぱん、ファストフード好きが災いを呼んだのね。
「なに見てるのよ。手ぐらい貸しなさいよ」
ひとつ喚きたてば、二人はアタシの先のテーブルにトレーを置いた。そっちが先とか薄情者めと恨んでは頬に空気を入れこませる。アタシが全て悪いのだからなにもいえない。いったけど。
「……メニューは」 「ゴーヤのサラダ」 「肉はない」 「酷くない?」
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