充×ルビア

 夜になりかかる都会の駅前を、ちいさな背中と一緒に追いかけていく。
 点滅する信号は次が赤になると示していて、それを理解したのか、先を走っていた彼女は、横断歩道の前でもどかしそうに立ち止まっていた。

「う〜っ。はやくごはん、たべたい! でも、みつると、ずっといっしょがいいっ」

 だからまだ帰りたくない、どうしよう、と訴えるルビアを見、笑みがこぼれる。
 ああ、かわいいなあ。


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