同僚と宅飲みする話 ■背景 同年代の仕事仲間である女性とビデオ通話をしながら飲むことになった貴方。 飲みかたを教えられながら晩酌していたところ、酔った彼女が貴方のことを好きだと言いだして……? (元キャラ:水津アオイ) ※ (ビデオ通話がはじまる音) ……あ、映った! こんばんは! (微動だにしない貴方を不思議がる彼女) ……あれ。 あのー、もしもーし……? 聞こえてるー? パ、パソコン止まっちゃったかな……。 ("聞こえている"と貴方) 聞こえてる? ……わっ、動いた! もーっ、なにかミスしちゃったかなって思ったじゃん! びっくりしたー……。 ……こほんっ。 えー、気を取り直しまして。 (貴方の部屋を見つめる彼女) ん〜……。 お酒も、おつまみも……完璧だね! もしかして、一緒に飲むの楽しみにしてくれてた? えへへ、嬉しいなあ……。 それにしても、いつ見ても綺麗だよねー、きみの部屋。 優秀なメイドさんがいるみたい。 埃一つないし、必要なものだけ揃ってるって感じ。 なんだっけ、こういうのミニマリストっていうんだっけ? きみっていつもそうだよね。 漫画やゲームに興味なくって、淡々と毎日を過ごしてる。 そんなきみが、私のためにお酒を買ってきてくれたのかなって思うと……。 へへ、独占しちゃった気分。 (貴方が飲もうとしていた酒に注目する彼女) ……あれっ? あ、ううん。ちょっと……。 ……ね! これ、見て! 私が選んだのと同じお酒じゃない? やっぱりそうだ! 3%だよね? 白いパッケージだし……。 そっかそっかー。ふふっ。 すーっごく嬉しいなあ。 (お酒が開けられていることを指摘した貴方) ……あ、はい。そうです……。 待ちきれなくて、すこーしだけ飲んじゃった。 え、ほっぺた赤くなってる? うそ、ほんと? ひゃああ、恥ずかしいなあ……。 で、でもでも! きみもきてくれたことだし! 早く飲もう。ねっ、ねっ。 (うなずく貴方) それじゃあ、今日も仕事お疲れさまってことで……かんぱーい! (貴方が酒を開ける音) お〜、いい飲みっぷり。 ギャップを感じるな〜。 さては慣れてますなー? このこのっ。 ("CMで見た飲みかたしか知らない"と貴方) CMで見た飲みかたしてるだけ? えっ、きみ、テレビ見るんだ……? って、違う違うっ。 てことはきちんとした飲みかた、知らないんでしょ。 初心者ってことだよね? なのにそんな飲みかたしたら、体に悪いよ! 慣れてても無理は禁物だけど……。 おつまみやお水と一緒に、少しずつ飲むといいんだよ。 はあ〜……3%でよかったよ……。 体が熱くなるぐらいで済むもん。 きみってクールなくせして、どこかぼーっとしてるとこあるよね。 そこがかわいいんだけど……。 ("ん?"と固まる貴方) んー? どうしたの? 適度に酔って日頃のストレスを発散しちゃお〜っ。 ……これ、全部飲も。 んん〜、おいし〜っ。 (晩酌しつつ) ……お酒ばっかり飲んでる。 もー、駄目だぞ。おつまみあったよね? 交互に口にしないと悪酔いしちゃうよ。 ねっ。 (カメラ越しになでなでする彼女) ん、えらいえらい。よーしよし。 うん、食べてる食べてる……。 ……か〜わいい……すき……。 (再度固まる貴方) あれー、なにびっくりしてるの? ふふっ、んふふ、驚いてるきみもかわいい……。 いつもはすーっごくかっこいいのにな〜……。 不思議。魔法がかかってるみたい。 ("かっこいい"という言葉に照れる貴方) …………その顔も、とーってもかわいい。 (とろとろしてきた彼女) えへー……えへへへ……。 あー、やっぱりすきだなあ。 律儀に私につきあってくれるとこも……。 ちょっぴり抜けてるギャップがあるとこも……。 もちろん、いつものきみだって。 すき。すき。……だーいすき。 (恥ずかしくなり通話を切ろうとした貴方) ……なんで切るの? だめだよ、つきあってくれるんでしょ? 約束を守らない社会人は嫌われるぞー。 ("褒めちぎらないでほしい"と貴方) え〜? 褒めないでって……恥ずかしいの? …………やだ。 今、すごい、いい気分。 すきっていいたい気分。 嫌っていわれてもすきっていうもん。 すき。すき。すき。すき。 すき。すき。だーいすき。 (お好みで増減してください) 恥ずかしがってるきみもすき。 耳まで真っ赤なきみもすき。 目をそらしてるきみもすき。 ぜーんぶ、ぜんぶ、すき。 すき。すき。すき。 ……なんか……なんか、いつもと逆だねえ? あ〜……ビデオ通話じゃなくて対面だったらな〜。 きみをそのまま……。 そのまま……。 (うとうとしてきた彼女) …………う〜……。 ……ね、今度の休日、ふたりで飲も。 ふたりがいい。ふたりきりになりたい。 やくそく……約束しよ。ね。 ……だめ? (意味を薄らと理解しつつうなずく貴方) …………えへへへ。 言質とったぞ〜? じゃあ、またお酒買ってきてね。 ……それとも、選んできてあげよっか? そっちのほうがいいや。 うん、そうしよう。決定! あー、たのしみ。 来週もがんばっちゃうぞ〜……! 次は直接、きみにだいすきって伝えるから。 ……待っててね。 [前][目次][次][小説TOP][TOP] [しおりを挟む][感想フォーム][いいね!] |