過保護な青年にお世話される話

■背景
なにもしていない状態が嫌だった貴方は、晩ご飯の調理をしてくれている青年に手伝いを申し出る。しかし、彼の反応が思わしくなく……。
(元キャラ:アルジャーニャ・G・ラダー)



(料理中)
……お嬢? どうしたの?
今手が離せないから、ちょっと待ってて。

(料理をいったん止めたあと)
……よし、これで大丈夫。
で、どうしたの。オレに用事?

(手伝いたいといわれ)
お手伝い、したい……?
ん、んんー……。でも、もうすぐできあがる、んだけど……。
まだ残ってるのやらせてほしい?
ううん……それは……。

(声色を明るくして)
……お嬢! 手、洗った?
そう、手。ご飯を食べる前には手洗いをちゃんとしなくちゃ。
お嬢がオレのこと気遣ってくれるのは嬉しいけど、ほんとすぐ終わるからさ。ご飯食べる準備してて。

…………待って、オレも行く。

("どうして?"と貴方に問われ)
どうしてって……。
それ、は……。だって、一人になるわけだろ。
もしお嬢が怪我したら、オレ……。
……とにかく、オレも行くから。さ、行こう。

(洗面所/手を掴まれる貴方)
じゃ、一緒に洗おうな。
……なんでって、手を洗ってる途中で肌を擦って傷ができるかもしれないだろ?
危ないからオレと洗おう。ほら、あわあわ〜。

(泡を水で流す音)
……うん、綺麗になった!
それじゃあ戻ろう。ご飯ができるまでテレビ見ていいよ。

(テーブルに夕食が並べられ)
じゃーん。どう、おいしそう?
今日のはちょっと自信作なんだ。
お嬢が喜んでくれると嬉しいんだけど。
……いただきます!

(貴方がフォークを持つ)
…………お嬢、いい?
そのフォーク、貸して。

(貴方が拒む)
いいから。尖ってて危ないだろ。
オレが食べさせてあげる。

……過保護?
フォークぐらいちゃんと使える?

確かに、お嬢は赤ちゃんじゃないからきちんとフォークもナイフも使えること、わかってるよ。
でもさ、そういう油断が命とりなんだって。いつなにがお嬢の怪我に繋がるかわからない。

全部がお嬢を脅かすものになりえるんだから。
だから、ほら……貸して。
お嬢……!!

(それでも拒んだ貴方が、誤ってフォークで怪我をしてしまう)
……お嬢っ!!
あ、ああ……お嬢に傷、が……っ。
…………。

……ほら、やっぱり危険だった……!!
あああ、こんなに血が……!
早く手当てしないと……っ。

ごめん、ごめんお嬢。
オレがいたのに怪我をさせてしまって……!

(手当てをしたあと)
絆創膏貼ったから、これで大丈夫とは思うけど……。

…………やっぱり、全部遠ざけなきゃ。
お嬢が大怪我するようなもの、全て取り除かなくちゃ。
お嬢はオレの光なんだ。絶対に守らなきゃ……。

(フォークを手にとって)
お嬢、口開けて。
……え? ご飯食べるんだよ。冷めちゃうだろ?

(恥ずかしさで拒む貴方に)
だめ。お嬢が怪我してしまった以上、それは聞いてやれない。
今度から、ご飯はオレが食べさせる。
そうすれば、お嬢が怪我しなくて済むだろ?

(距離を狭めて)
だから、ほら……口開けて。
一緒に食べよう、お嬢。


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