一緒に住んでる青年に労い料理を作ってもらう話 ■背景 学校/仕事から帰ってきた貴方。 いつもよりくたくたなところに、同居人の青年がやってきて……。 (友人想定ですが、恋人設定でも大丈夫です) (元キャラ:臍緒岬) ※ (玄関が開く音) あ……おかえり。今日もおつかれさま。 ……待って、荷物貸して。おれ、持つよ。 大丈夫、ほら、靴脱いで上がって。 どうだった? その……"ばっちり"? "がんばった"……そっか、よかった、いつもと変わんなくて……。 (貴方の不調に気づき、じっと見つめる) ……えっと、ごめん、本当に"ばっちり"? や、その……なんか疲れてないか? 学校/仕事のあとだし、そりゃあ疲れて当然かもしれないけど、なんていうか……。 ……おれ、あんたのそういう顔見るの、嫌だ。……笑っててほしい。元気がないならきちんと伝えてほしい、よ。頼りないかもしれないけど……。 "実はちょっと疲れた"……やっぱりそうなんだな。……本音、話してくれて嬉しい。 ……なんか作るよ! すぐ作るから、ここのソファに座ってて。 (足音/レンジでご飯パックをチンする音) (おにぎりを作っている) えーと、これで……あつっ! う〜……。 ……鮭、鮭……どこだ……あった! よし、これで……! (足音/貴方のそばに戻ってくる) ごめん、待たせて。……これ。おにぎり。 サイズ、小さいけど……ちょっと作りすぎたかも。晩ご飯食べられなくなったら困るよな……。 "全部食べる"? でも……。 ……"なら一緒に"? ……いいの? ……ありがと。じゃあ、一個いただくよ。 (貴方の隣に座り、貴方を見つめる) …………あ。ご、ごめん! ……おいしいかなって思って。おれ、料理自信ないから……。 簡単なものだけどさ、あんたの口に入るならおいしかったらいいなって思うんだ。失敗してたら嫌だなって……。 ……あのさ……おいしい? ちゃんと食べられる? ……"おいしい"? (顔を明るくして) そ……う? ……へ、へへ。そっか。 ……そっかあ……。 (元の調子に戻って) えー……じゃあ、その。おれも食べようかな。 ……ん。うん、フツーに鮭の味がする。 (食べ終わったあと) ……ごちそうさまでした! あ、皿……ん、片付けとくよ。……うん、お粗末さまでした。……面と向かっていわれると照れるな……。 ……やっぱり、笑ってるのがいいな。疲れ、とれたみたいでよかった。 おれでいいなら何度も作るよ。だから、嫌なことがんばったこと、ぜーんぶ話してほしい、な。 [前][目次][次][小説TOP][TOP] [しおりを挟む][感想フォーム][いいね!] |