■解説
0:00:"おんどう"に入り憑きものを祓うことになった岬と友人たち。一晩経って祓い終わろうとしていたところ、女将の策略に嵌り"失敗"してしまった。女将、友人、岬たちにつきまとってくる"子"、岬たちがいた旅館周辺の住民たち――全ての魂が岬に集約し、ぐちゃぐちゃになる。結果、表に"出てこられる"のは岬と女将だけになった。なんでおれだけという疑問と心苦しさでいっぱいの岬。女将の日記。
0:03:吐瀉物に塗れた自身の体を見下ろす岬と、"失敗"した彼を元凶ながらも案じている女将(の人格が出ている岬)。

おれは失敗してしまった。いつまでおれの中にいるんだ。
あたしは成功した。岬に幸せになってほしいんだよ、これでも。

0:07:今(二人の岬)と昔(岬と女将)。バイト中に失敗してごめん許してな岬と、そんな岬にしょうがない子だねえ……みたいな顔をしている女将。イメージ映像みたいなもので、現実に二人岬が存在しているわけではない。岬くんおにぎり作ってきたよ。
0:10:岬の手を引っぱる女将。いつまでも精神的に動かない彼をどうにかしようとしている。
0:12:それでも動かない岬に向き直る女将。二人以外の混ざった魂はどろどろに溶けているようで、それはもう死んだようなもの。みんなを死なせてしまったのに。「今更、そんなこと……。おれだけ未来を見るだなんて」

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