ひみつのxx 01.
今日しんごといっしょにいつもの『ひみつきち』に行ったんだ。そこでえっちな事を覚えちゃった。ないしょだよ?
ひみつのxx
「なーなー、あれなに?」
『ひみつきち』は家の近くにあるどんぐり公園のもっと、もぉーっと奥にある林を抜けたところにあるんだけど、しんごが急に立ち止まって落ちていた雑誌みたいなのを指差したから、なんだろう?と思って僕も立ち止まった。
「拾ってみてよ、しんご!」
「えー…ゆういち、やってよ?」
「もう、しょうがないなぁ」
僕が拾い上げたその本には、男の人と女の人がハダカでだき合ったり、ちゅうしたりしてる写真がいっぱいあった。
「しんごぉ…」
「よ、よし、それひみつきちまで持って行こっ?」
そう言ってしんごが僕の手からその本をうばい取って、後ろに回り込んで勝手に僕のランドセルに入れちゃった。
「え〜、僕のランドセルに入れるのぉ〜?」
「へへっ、いーじゃんか!一緒に見ようぜ!」
「も〜!しょうがないなぁ〜」
『ひみつきち』は僕としんご、二人だけの秘密なんだ。誰にも教えてあげない。ぼくたちだけのひみつ。
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ひみつきちに着いたとたん、すぐにしんごがさっきの本を見たがるから、ランドセルから出したげた。
「…」
「…ね、しんご?これ、何でみんなハダカなのかな?」
「…んー…分かんない」
せまいひみつきちの中で、二人並んで床に置いた本をずっと見てた。
僕はお母さんとお父さん以外の人のハダカを見たのも初めてだったし、何かよく分かんないけど、…変な気分になってきちゃった。
「ゆういち?どしたの?」
「えっ!んーん!何でもないよぉ」
しんごは変なキモチになってないのかなあ?僕だけが変になっちゃったのかな…。
「…ねぇ、ゆういち…?」
「う?」
「ぼくたちも、これ、してみない?」
そう言ってしんごが指差したのは、男の人と女の人がチューしてるページだった。
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