我輩とヘイスケの関係
「なぁー小太郎ー、何でオレには彼女が出来ないんだろうなー…」
そう言ってヘイスケは我輩の頭を乱暴に撫でる。
そんなもん知るわけなかろう。というより、お前は彼女とやらが欲しいのか。我輩というものがありながら。
我輩とヘイスケの関係
「なー!小太郎ー!オレ一生童貞なのかなー!やーもう耐えられない!彼女欲しいー!」
ヘイスケはそう声を張り上げて、ベッドの上でジタバタと足を動かす。こらこらヘイスケ、そんなに暴れては我輩がベッドから落ちてしまうではないか。
全くいつもいつもお前は我輩をそうやって邪険に扱いおって。もう我慢ならん。
「おー小太郎、そんなに怒るなよーごめんって!」
我輩の不機嫌さに気付いたのか、ヘイスケはよしよしと我輩の頭をまたもや乱暴に撫でてくる。んむぅ…し、仕方ないな…全く。
「よーしよし!機嫌直ったかー!」
我輩が思いがけず気持ち良さそうに目を細めてしまったものだから、ヘイスケはニカッと綺麗に揃った歯を見せながら、満足そうに我輩をじっと見下ろしてうんうんと頷く。
ヘイスケはいつも勝手に我輩の機嫌を損ねさせて、かと思えばあっという間に我輩の機嫌を取ってしまう恐ろしい奴だ。
「んなー」
「お!小太郎!ご機嫌だな!」
---fin---
小太郎はネコです。はい。あ、そっちの意味じゃないです。猫です。
小太郎とヘイスケはある意味で相思相愛的な。いつか小太郎は擬人化してしまうんでしょうかどうですか?(←)
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