眼鏡のあいつ 02.




―あいつの眼鏡にぶっかけたい―


いつの間にかそんな卑猥な願い、妄想までするようになってしまった。
いくらなんでも思考がぶっ飛び過ぎだろ。…チッ、どうかしちまったんだな俺は。


言っておくがそういう部分において俺はごく普通の正常な男子だ。

普通に女が好きだし、今まで付き合ってきたのも女ばっかだし、AVだってそうだ。
…ただ、眼鏡を掛けている女にしか興味は無い。

ま、眼鏡の部分は置いといて、あとは普通。ホモなんかじゃねぇ。
…なのに最近は、毎晩あいつをオカズにしちまってる。



――制服のシャツをはだけさせ、ちらっと見える乳首、俺はその突起物をそっと指で押し潰す。
はぁ…、と洩れるあいつの甘い声に俺は異常に興奮し、俺の下半身は反応する。

うるうると目に涙を浮かべながら眼鏡越しに俺を見る瞳、その反抗的にも見える眼差しを受けながら俺は自分のモノに手をかけ、上下に扱く。
そして生意気な眼鏡のあいつに性をぶっ放す。…勿論、眼鏡に。


――そんな妄想を頭の中で繰り広げながら、一人で性欲処理をする。こんな風に誰かを想像しながらするなんて初めてだ。




そんな、ある日。
台風一歩手前程の土砂降りの雨の中、俺んちの目の前でびしょびしょに濡れて立ちすくんでいるあいつを見掛けてしまった。

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