下心はありません 02




「…あっ…んん」
「ちょ、そんな声出すなよ、なんか俺までヘンな気分になってきちゃうだろ(もうなってるけど)」
「あっ、…ごめっ…」

今日はたまたま両親が丸一日家にいない。だからっていうか、まあタイミングも良いしってことで亮太がうちに泊まりに来たんだ。
で、外も暗くなってきて部屋でまったりしてるそんな頃に、唐突に亮太が「ほら脱いで、剥き剥きしよーぜ」なんて茶化してきて、「や、やだよ」「いーじゃんちょっとだけ!」「で、でも…」「誰にも言ったりしねーから!…な?」みたいなやりとりの後、こんな感じになった。




「もちょっと触るよ?」
「う、うん…」

ベッドの上に二人向かい合うように座って、僕だけM字開脚みたいに足を開いて局部を晒す。亮太はしばしそこをじっと見遣ったあと、ゆっくりと僕のそれに手を伸ばしてくる。

「…んっ…」
「あ、大きくなってきた。目つぶって、女にされてる想像してていいからな?」
「えっ、う、うん…」

そんな事言われたって、女の子にされたこともない僕にはそんな想像なんか出来ない。
むしろ、目の前にいる亮太の手とか声とかが余計に脳裏に焼き付くような気さえするんだけど…。

でも、人とこうやって触れ合う事(というか一方的に僕が触られてるんだけど)自体が初めての僕には、なんかもうこの状況が現実感なくて、異様な雰囲気に呑まれちゃってるみたいだ。ちょっとドキドキするし…

「…っ…はぁ…っ」
「結構硬くなってきたけど、やっちゃってい?あーでもちょっと何かで濡らして滑らせた方が痛くないかもな」
「…え、…剥くのって、痛いの?」
「んー、ちょっと痛いかもしんね、どうする?やめる?」
「んーん、やめ、ない」

僕の答えにそっか、と安堵したようにふわりと微笑まれて、やっぱり少しだけドキッとした。
…あれ?亮太って、こんなに格好良かったっけ…?っていうか何考えてるんだ僕!亮太にドキドキしてどうするんだよもう…。

「あーね、何かある?」
「何かって?」
「ローションとか」
「なっ…」

ないよ。あるわけないじゃないか!でも、ぬるぬるしてた方が痛くないっていうのはなんとなく僕にも想像で分かるし、かといってうちにはそんなものないしどうしたら…

「無いかー…」
「う、うん、だから痛くてもいいから」
「あっ、あのさ」
「へっ、何?」
「ちょ…マジ引いたりしないで欲しいんだけど」
「うん?」
「そそそその、お前さえ気持ち悪くなかったら、さ」
「なに?」

「俺が舐めるのとか、アリ?」

「え?」

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