はー…。暑い。学校行くのも怠い。面倒くせぇ。でも俺はどうせ自転車漕がなくても良いからいっかな。うんうん。
登校日和2 〜one more side〜
「あっぢぃなおい」
「そうだな」
「夏はこれだから嫌だよ」
「そうだな」
それにしても、学校までの長い長い道を俺はなんてラクに登校出来るんだろう。
つか、いつから俺が後ろに座るようになったんだっけ?ま、そんなんどうでもいいけど。
「うっーあー…だりい!」
「そーだなー…」
「っおい!」
「…なに?」
そんな事言いながら、毎日毎日俺を後ろに乗せて一生懸命漕いでる姿が面白…いや、可愛い。
「や、なんでもね」
「…へーんなの。」
そう言ってコツンと背中に頭を当ててみる。
なんだかんだ言いながらいつまでこうやって後ろに乗せてくれるんだろう。…お前に彼女が出来るまで、かな。
それまででも良い。でも、今は、今だけは、この場所は俺だけのものだ。絶対譲らない。譲ってなんかやらねぇからな。-E N D-
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