登校日和 01.



初夏。あと数日で夏休みが始まろうかという今日この頃。ミーンミンミンミンと五月蝿い蝉が鳴いていた。…耳障りなこと此の上無い。



登校日和



「あっぢぃなおい」

「そうだな」

「夏はこれだから嫌だよ」

「そうだな」


学校までの長い一本道を、こいつをチャリの後ろに乗せてひたすら走る。


「うっーあー…だりい!」

「そーだなー…」

「っおい!」

「…なに?」


お前は後ろに乗ってるだけだからさぞかしラクなことで。と口に出すのをやめた。


「や、なんでもね」

「…へーんなの。」


そう言ってコツンと背中に当たったお前の頭にドキドキしてる事も、口に出すのはやめておこう。



-E N D-



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