いじめっこ×いじめられっこ 02.
もうあと一扱きすれば出ちゃいそうな位にビクビクと波打つ僕のそれを満足そうに一瞥した高宮君は、壁を指さしてそこに手を付いて尻を出せ、と促してくる。
出してしまいたくなる衝動を必死で抑え込んで意識を一新させた僕は、言われたように壁に両手を付き、既に何も身に纏っていない生まれたままの姿でお尻を高宮君に突き出す。
「…あっ…あ…ああっ…ん……!」
「…っ…は」
愛撫なんて勿論無くて。潤滑油代わりのローションをだばだば適当にそこにかけられ、そのまま一気にあてがわれる高宮君の熱。
「…ひゃっ…!…あああ…っ…」
「…っ…は…っ…」
僕達以外誰も居ない高宮君の部屋。殺伐とした男っぽいこの部屋に、僕の情けない喘ぎ声と、うっすら漏れる高宮君の吐息が響く。
奥まで一気に高宮君のそれが差し込まれ、躊躇う事も無く前立腺をゴリゴリと攻め立てられる。その強過ぎる刺激に我慢出来ず僕は、無意識に射精してしまう。
そんな事にもかまわずに高宮君は、グチュグチュと卑猥な音を立てながらひたすらに自らの欲を満たす為だけに熱を出し挿れする。
「…っあああ…っ…あっ…――っ!」
「…っ…はぁ…は」
ドクリドクリと本当にそんな音が聞こえるかと思う程に、僕の中に高宮君の精子が注ぎ込まれていくのが感覚で分かる。
「…はぁっ…は、…高宮、くん」
僕の呼び掛けにろくな返事をする訳でもなく、高宮君はそそくさと自分の後始末をして部屋から出て行ってしまう。
その後ろ姿をだらりと見つめながら、僕も漸(ようや)く自分の後処理を手際良く済ませて、きっと今シャワーを浴びているであろう部屋の主と顔を合わせないように、逃げるように家から出るんだ。
これからも僕は、高宮君からの呼び出しに逆らえない。
そして今日も僕は、高宮君に呼び出されるがままに、いつもの場所へと足を運ぶんだ。
-E N D-
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