番外篇 03.
「…っはぁ…は…っ…」
「…ね…見て…」
俺が手の動きを緩めて視線をあいつに戻すと、いつの間にか下半身裸になっていたヤツが足を開いており、反り返ったペニスが目に入ってきた。
「僕も…こんなんなっちゃったよ…」
「…はっ、…お前も充分変態だな」
「君には負けるけどね?」
「…うっせ。元々お前が」
「まぁいいじゃない。こっち、おいで?」
椅子に座ったまま両手を広げ、とびっきりの笑顔を向けてきた。
…ったく…。
俺は口を噤(つぐ)んで大人しくあいつの上に跨がる。
「早く、キて…?」
「…っ…ん……くっ……きつっ」
「…あっ…ぁ…っ…っ…」
ヌプヌプと鈍い音がする。
ゆっくり腰を落とし、あいつのそこに突っ込んでやる。少し奥に進む度に息を吐き、ゆっくりゆっくりとあいつの中にそれを埋めていく。
「は、入った…?」
「あぁ、根元までな。」
「…っもう…やば…」
「俺も…すぐ出ちまいそうだ」
「早く…動いて…?」
その言葉に頷いて、少しずつ腰を揺らし慣らしていく。
あぁ…やばい。気持ち良い…
「あっ……あ…ん…」
「…っはっ…はっ……」
規律良くピストンを激しくしていく。中もぎゅうぎゅう締め付けてきてて、もうやばい。限界だ。
「…っは……っも…出るっ」
「…いい…よ……出して…っ」
それに応えるように思い切り腰を付き動かし、そのまま中にドクドクと性を吐き出した。
ほぼ同時に、やつのペニスからもピュッと精液が飛び出て俺の腹にかかる。
俺はズルリとペニスを引き抜いて、倒れ込むように床に寝そべった。
「…ね、…見て…?」
「ん?」と顔を上げると、俺からぶっ放された白濁色のそれがヤツのそこからダラダラと零れ、何とも卑猥な画に俺の下半身はまた少し熱を持つ。
「ちょっと…また興奮しちゃったの?」
「…っせーよ」
「っふふ、しょうがないなぁ。」
満足気に笑うあいつを見て、「あぁ…好きだ。」と思う俺は、やっぱりMなんだろうな。
ははっ、と微笑んで煙草に火を点ける。
そんな俺を、頭に「?」を浮かべながら見てるあいつは、今何を思ってんだろうか。
-E N D-
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