番外篇 04.



「たっ、貴志さん…っ」

「ん?」


高良さんがゆっくりと身体を離し、顔を近付けて来る。
目を瞑(つむ)ってそれに応え、何度か唇を重ねた後、高良さんはひょいっと俺を持ち上げてしまった。

そして、お姫様抱っこをされた状態で奥の部屋へ連れて行かれる。


「貴志さん…っ、大好きです……っ」


そう言って優しくベッドの上に降ろされた。


「ん、俺だって、その…」

「はい、何ですか?」

「ちゃんと高良さんの事、……す……だから…」

「…聞こえません」


いつもの表情に戻った高良さんは、俺の上に跨がると耳元でそう囁いて、そのまま俺の耳をペロっと舐めた。


「…ひゃっ!…ちょ、やめ…」

「…ちゃんと言って下さい…」


また耳元で囁き、耳の周りやら耳たぶやらをねちっこく舐めてくる。
高良さんのその低い声や、息遣い、舐められる度に出るチュ、という音が全て耳に直で聴こえてきて、もう…たまらない。


「あんま…耳元で喋んな…っ」

「何故です…?」

「…っあ…や、変になる…っ」

「ココが、ですか…?」


耳元でやらしく囁き、片手で俺の股間を触る。俺のそこは既に熱を持ち始めており、高良さんに触られた事によって更に質量を増した。


「…もう大きくなってますよ…?」

「言う…なっ…」


焦らすようにジーパンの上から俺の股間をゆっくり、ゆっくり撫でてくるから、もどかしくなって腰をくねらせ高良さんの手に股間を押し付けた。


「もう…やらしいです…貴志さん…」

「…うっせ……」

「…好きです……貴志さん…」

「俺も…………好き…だ…よ」

「…!貴志さん…っ!」

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