02


***



「んっ、あ、…や…ス、グルくん……っ」
「…っ、クンとか付けないでよ…」
「ごめっ……、スグル……」
「ふふ、たつ…可愛い」

あのままなし崩しに自分のベッドへ押し倒され、されるがまま服を剥ぎ取られてお互い素肌同士になり、俺はひたすらに降ってくるスグル君からの愛撫を受けていた。

「あっ…ちょ、ソコ……!」
「ん…やなの…?さっき自分でズボン越しに僕のとコスコスしてたじゃない」

ニヤリと口元に孤を描かれ、屹立した象徴同士を重ねられて両手で包まれ上下に扱かれる。
さっきの俺の行動をしっかり把握してるということは、あの時スグル君は寝たフリをしていたか又は途中で起きてしまったけどあまりに俺が夢中になってて起きるに起きられず寝たフリをせざるを得なかったか、ということになる。
恥ずかし過ぎて死にたいと思うのは、きっとこの状況に陥った人間なら必ず通る道だろう。

と、いうか。さっきから躊躇のないスグル君にもびっくりだけど、想像を遥かに越える展開と半端なくいやらしいスグル君に…俺のちんこは持ちそうになかった。

「あっあ…ぁ、や、やば…ちょっ出ちゃいそ…ッ」

遠慮なく扱かれる快感と、そもそもスグル君の裸プラス勃起ちんこの感触と、視覚からクるエロさも相まってもう正直本当に限界だった。
背中を反らせてナニをビクビク震わせながら、もうマジでやばいと訴える。

「しょうがないな…いいよ、一回出して」

優しく微笑まれたかと思えば、スグル君は二つの棒に自分の唾液をツー…と垂らして、滑りの良くなったソコを高速で扱いていく。

「ッ…!!んっ……〜ッ!!」

エロ過ぎる光景とあまりの気持ち良さに、あっという間に俺は熱を吐き出していた。勢い良く飛んだ精子がスグル君の下腹部にかかる。

「ご、め……」
「たつってば……」

心なしか嬉しそうに顔を綻ばせて、まだ硬いね…とイッたばかりのちんこを揉まれ思わず声が出る。

「ぅあっ…!ちょっ…!あっ…」
「ふふ、エロ……。ね、僕もそろそろ、気持ち良くして欲しいな?」

スグル君のソコもしっかり筋を立て勃起し、窮屈そうに震えていた。



***



「わっ…!ぁ、んん"っ…!」
「力抜いて、今一本入ってるよ、分かる?」

性的マイノリティである俺の性的興奮対象は女性ではなく男性で、そして俺が想いを寄せている男性は今、俺の尻の中に指を突っ込んでいる。
俺はタチ専なのでソッチは初めてだ。今までハッテン場などでせがまれたことはあるが、頑なに拒否し続けてきたからな。

「ん"っ…」
「大丈夫?やめる?」

苦しそうな息を吐く俺に、やめる気なんてさらさらないくせにそんな言葉を耳元で囁くスグル君。
スグル君はノーマルじゃないんだろうか。好きでもない男のケツ掘るとか普通出来ないことだぞ。元々ゲイだったのかな……

まぁそれでも何でも、スグル君が俺相手に少しでも欲情して、こんなことをしてくれるなら、理由なんてどうでもいい。

「やめ…ない…っ」

ふるふると頭を横に振れば、

「ん、たつ……指、も一本増やすよ…」

するりと細っこいスグル君の中指が侵入してきた。

「…ッ!!」
「はぁ……たつの中、あったかいね……コ、レ、で早く感じたい…」

指でばらばらにして中を掻き混ぜながら、耳元で熱く囁かれる。
コ、レ、とスグル君のガチガチになっているナニを尻の間に押し付けられて、萎えかかっていた俺のちんこはすぐに勃ち上がった。

「たつ……挿れるよ」

ぐるん、と中をひと掻きされ指を出した後、代わりに指よりもっと肉厚のモノがあてがわれる。



「ふ……ッ…!ん"っ…!ぁっあ…ッ!」
「んっ………は、気持ちいよ……たつ…たつ…っ」

身体をスグル君の肉棒で貫かれ、初めて体感する悦びに身を震わせながら腰を揺らし、果てしない絶頂の海へと二人で溺れていった。



***



「ん………」

次に意識が覚醒した時、部屋は窓から差し込む朝日で明るくなっていて、まだ重たい瞼を半分だけあけながら起き上がると、ズキッと腰に衝撃が走った。

「痛っ…!」
「あ!おはよ〜!やっぱ腰辛そうだね?シャワー浴びたらシップ貼ってあげるから、ほらほら起きて!」

腰に手をやりあまりの痛さに眉を寄せているとぱたぱたと足音がして、満遍の笑みを浮かべたスグル君がベッドの傍らに腰をおろしてきた。

「や…ちょっ、起き上がれん」

苦渋の表情でスグル君の方を向く。するとそっと手を伸ばし俺の腰を撫でながらスグル君はニコリと笑い、

「たつ、…好きだよ。昨日はゴメンね?いつまで経ってもたつが行動してくんないからって酔っ払って寝たフリなんかして」
「…ッ?!」

思わず身体ごと横を向こうとして再び襲ってきた腰の痛みにあたた…と顔を歪める俺を、スグル君は極上の笑顔で見つめていた。



--end------------





【あとがき】

『いつもタチの人が好きな人を襲おうとして『なに勘違いしてんの?』って受けさせられる話』
最後の最後で告白だなんて遅いですね。うふふ。
スグル君は根性座ってる系男子だとおもいます。まぁ、好きな相手にあんなことされれば誰だってああなるよね!
お題提供ありがとうございました!

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